3回払い限定の「後払い(Buy Now, Pay Later)」Scalapayが打ち出したシンプル戦略

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ピックアップ:Scalapay Banks $48M Seed For Buy Now, Pay Later Tool

ニュースサマリー:フィンテックスタートアップ「Scalapay」は27日、シードラウンドにて4,800万ドルの資金調達を実施したと発表した。リード投資家には、Fasanara Capitalが参加し、Baleen Capital、Ithaca Investmentsも同ラウンドに参加している。

話題のポイント:後払い(BNPL:Buy Now, Pay Later)市場に新しいスタートアップが参戦です。今回調達を発表したScalapayはイタリア・ミランに拠点を置くスタートアップ。既存のBNPLプレーヤーである、AffirmやKlarnaと同様に無利子で分割払いができるサービスを提供しています。

AffirmとKlarnaは比較的、ユーザーに選択肢を渡し、例えば分割払いでも何か月で支払いを終えるかなど全てユーザーのアクションベースを基本設計としています。反対にScalapayでは、3カ月で支払いを完了する1プランしか提供していません。また、単一のプランなため、ユーザーのクレジットや選択ごとに利子率が変動することはなく、極限までBNPLの仕組みをシンプル化させたものとなっています。

AffirmやKlarnaはどちらかと言えば、ユーザーフォーカスの分割払い体験に力を入れエコシステムを設計しているため、モバイルバンクに近い印象を受けます。その反面、Scalapayはマーチャントフォーカスで、シンプルな分割払いのインフラを提供するというスタンスを取っているように感じます。

店舗向けのセールスポイントとして、Scalapayの分割インフラを導入したことで平均して42%の購買ボリュームの増加、11%のコンバージョン率上昇が見込めるとしています。同社の収益モデルは店舗側から手数料を徴収する設計です。AffirmやKlarnaと違い、ユーザー側から収入を設計する施策は現状見受けられないため、公開はされていないものの他社より店舗が負担する金額は高くなるのではないかという懸念はあります。

Affirm自体はまだまだアメリカ中心なエコシステムの印象ですが、Klarnaなどはスウェーデン発なこともありヨーロッパ市場への地理的利点は多く持ち合わせています。また、エンタープライズでいえばPayPalがPay in 4と呼ばれる4回払いのBNPLモデルで市場エントリーしています。このように競合が多く市場参入してくる中、Scalapayのシンプル戦略は今後どのような結果を見るのか、注目したいところです。

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