韓国Starstech(스타스테크)、ヒトデ由来の融雪剤で日本進出——蒸留水より金属を腐食させない効果

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Image credit:Starstech

<ピックアップ> 스타스테크 친환경 제설제 ECO-ST1, “증류수보다 부식 적어”

韓国スタートアップの Starstech(스타스테크)は先週、同社が開発したヒトデ由来の融雪剤「ECO-ST1」が北海道立総合研究機構で鋼材腐食試験を受け、蒸留水よりも腐食させにくいという結果が得られたと明らかにした。融雪剤で使われる塩化カルシウムは、車両の腐食や道路へのダメージ、環境汚染だけでなく、呼吸器疾患や皮膚病誘発などの環境と人体に有害を及ぼすことが知られている。ECO-ST1 は、そんな塩化カルシウムの代替を目指すものだ。

腐食実験では、蒸留水が 9.2mdd(mdd は腐食速度を表す単位、1日における体積あたりの質量減少量を表す)、塩化ナトリウムが 23.8mdd、塩化カルシウムが 34.7mdd であるのに対し、ECO-ST1 は 3.1mdd を示したという。日本では地方自治体が使用を認める融雪剤は、東京で20mdd 以下、札幌で13mdd 以下を満たす必要があるが、今回の実験で ECO-ST1 がいずれの条件も満たせることがわかった。Starstech では積雪の多い新潟県での小売販売のほか、日本の高速道路運営会社とも契約を協議中だとしている。

ECO-ST1 はこれまでに、アメリカ、EU、日本、ロシアの4カ国に中核特許を登録しており、アメリカでは環境保護庁(EPA)や業界団体 Pacific Northwest Snowfighter から認証を受け次第、直ちに製品を輸出する予定。すでに日本、カナダ、EU には輸出を始めていて、EU ではスロバキアに現地法人を開設しており、今後、ヨーロッパ全土に ECO-ST1 を供給できる合弁工場を設立する予定だ。2017年11月に設立された Starstech は、これまでに22億5,000万ウォン(約2.1億円)以上を調達している。

via  Chemical News(케미컬뉴스)

<参考文献>