CES 2021 ベストガジェットたち:アプリにお任せの家庭菜園「Gardyn」(1/7)

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魅力的なテックプロダクトが見つかりましたか? Image Credit: Gardyn

去年のCES2020で私は37.45マイル(8万4386歩以上)以上歩いたものだが、今年のCES 2021では冷蔵庫までの20フィート、トイレまでの20フィートの移動とオフィスと自宅を移動するだけに終わった。確かにパンデミックは最悪だが、今年は1,900社以上の出店があり(昨年は4,000社)、1月26日~28日に予定している私たちのイベント(GamesBeat Summit)を準備しながらも効率よく視察することができた。

あちらこちらを歩き回ったり、ラスベガスのナイトクラブでパーティーに参加したことを懐かしいと思う一方、今年は別の角度でプロダクトを観察することができたと言える。展示されていたプロダクトを実際に試してみることはほとんどできなかったが、この時代においてどのように私たちの役に立つのかという点にフォーカスしてプロダクトを眺めた。そこで本稿では特に、リラクゼーション、ヘルスケア、自宅での孤独感など少しでも未来に連れて行ってくれるようなプロダクトを幾つか選んでみたので楽しんでいただければ幸いだ。

Gardyn

Gardynは全自動の垂直型室内栽培システムだ。2平方メートルのスペースに、30本の植物を育てることが可能で、日光や水環境を必要としないのが特徴になっている。育て方については育成アプリKelbyに任せるだけで問題ない。GardynはHybriponic技術を用いて水を循環させることで全体の消費量を95%削減することに成功しているとCEOのFX Rouxel氏が説明していた。

同氏は最大で10ポンド程度の植物を栽培できるそうだ。また、垂直型なため部屋が小汚くなる心配もなく、2つの高解像度カメラが植物の成長をキャプチャーしKelbyがAIで分析するという流れになっている。

GardynのLEDライトは室内・寒冷地であっても植物が最適に成長できる仕組みになっているそうだ。同氏によれば、月に16ドル程度の運用コストがかかるが、それでも食品代を月に30%程度節約できるという。ニンジンやポテトのような根が大きいものは育てられないが、レタスやトマト、ホウレンソウ、ハーブなどは育成するのに問題ない。気になる値段は800ドルとのことだ。

「Impossible BurgerやBeyond Meatの台頭を考えれば、農産物でも同じことが起きると思っています。私たちは皆さんの元に便利でおいしくヘルシーな食べ物を、安くお届けしています」(Gardyn)。

(次のガジェットにつづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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