従業員の健康保険と連動、会社メンバーで運動するほどインセンティブに繋がる「Tictrac」

SHARE:
Image Credit : Tictrac

ピックアップ:Tictrac secures 7.5 million to expand employee wellbeing platform as wfh ballons

ニュースサマリー:イギリス・ロンドンを拠点に従業員向けヘルスケア・フィットネスサービスを提供する「Tictrac」は750万ドルの資金調達を実施したと発表している。リード投資家にはPuma Private Equityが参加した。

話題のポイント:CalmなどC向け瞑想アプリが躍進する一方、今回ご紹介するTictracはターゲットを法人に絞ってヘルスケア・フィットネスの体験プラットフォームを提供しています。

Tictracでは、従業員の健康保険と連動する形で、自宅でも気軽に運動できるコンテンツを提供します。Tictracの主な特徴は、各企業・チームごとにパーソナライズされたアクションプランの設計、またチームで特定ゴールを目指すチャレンジ機能などでエンゲージメント率を促進している点にあります。同社によれば、プラットフォームを利用したことで平均して1日の歩数が2300歩増えることに繋がったことを示すなどウェルビーング活動を集団(企業メンバー)で実施することの有用性が示されていると言えるでしょう。

ターゲットをB2B(企業)に絞っていることからも、収益性の高いメディアコンテンツプラットフォームモデルを狙っている印象があります。競合には同じく従業員向けに特化してサービスを提供する「Modern Health」が挙げられます。同社は昨年12月にシリーズCで総額5100万ドルの調達をしており、またPIXARやSoFiなど多くの著名企業をクライアントに抱えています。瞑想アプリをリードするのはCalmなことに変わりはありませんが、企業が福利厚生の一環としてインセンティブ設計しつつ、ウェルネス体験を従業員に提供するプラットフォームはコロナ禍という状況も後押ししてさらに拡大していくのではないでしょうか。

共同執筆:「.HUMANS」代表取締役、福家隆

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する