AppleのMRデバイス報道:Appleのどこか紛らわしいアプローチ(1/3)

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Apple初の複合現実ヘッドセットはFacebookのOculus Quest 2に似ているが、企業向けとして処理能力がはるかに高くなりそうだ
Image Credit: Oculus

過去5年間にわたり、複合現実(MR)ヘッドセットの明らかなトレンドは「より小さく、より良く、より手頃に」であり、ソニーのPlayStation VRやFacebookのOculus Questのように数百万台を売り上げるサクセスストーリーを生み出すと同時にニッチなヘッドセットは主に企業をターゲットとしてきた。

コンシューマー向けの売り込み文句はシンプルに「このヘッドセットを着ければ別の場所へテレポートできますよ」でよかったが、企業、特にデータ駆動型のそれでは採用が低迷している。企業向けMRヘッドセットは、高価格でユースケースが限られ、さらにソフトウェアを「自前で構築しなければならない」という課題のおかげで採用が阻まれている。だからといって、全ての企業がユースケースの発掘を諦めたわけでも、最大手のテクノロジー企業がハードウェア開発を止めてしまったわけでもない。

AppleのMRヘッドセット開発何年も公然の秘密だったが、今やその計画は次第に明らかになってきている。Bloombergのレポートによると、Appleは将来的に予定している軽量ARグラスの開発者とより広い市場に備えて、まずはニッチで高価格なヘッドセットをリリースすることから始めるつもりのようだ。

これはVentureBeatが1年前に書いた「早期アクセス版ローンチ」戦略に似ており、開発者は商業化の8割方までハードウェア用アプリの作成を進めることができるというものだ。価格設定を高くして開発者や企業にターゲットを絞ることで、少なくとも一時的に、平均的なコンシューマーを遠ざけることになるだろう。

技術的な意思決定を行う立場にとって、今回のレポートは警鐘ーー暫定措置やフライングのきっかけとなるはずだ。MRは巨大な市場になろうとしている。企業はこのテクノロジーを採用しなければ取り残されてしまうだろう。従業員が大量のデータを視覚化して操作する方法をよりスマートにしたり、顧客に対してデータ、製品、サービスをより魅力的な方法で提示したりする必要があるかどうかに関係なく、MRが進化していくことは疑いがない事実だ。だが悪魔は細部に宿るという。Appleのどこか紛らわしいアプローチは一部の企業や開発者にとって手強く映るかもしれない。どのような展開になるだろう。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】