Magic Leap創業者、次の挑戦:新時代のスタジオジブリ(2/2)

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人工的な存在であるJako Vega(別名Yellow Dove)
Image Credit: Sun and Thunder

人工的な存在

(前回からのつづき)

「これは人間と置き換えるものではありません。私たちは協力し合います。増幅するのです。よりよい地球、よりよい社会を目指してともに作り出していきます。私たちのチームはこれらの人工的存在を設計・制作するだけではありません。そうではなく、彼らとともに働くつもりです。1920年代のDisneyやスタジオジブリのようなものと捉えています」。(Abovitz氏)

コンセプトのいくつかは、日の目を見る前に修正・変更されることになりそうだ。

「取り組んでいることを実験の段階から紹介したいと考えていますので、2035年までお待たせすることはありません。ですが、私たちのしていることは実質、すべてが旅の途中のようなものです。私たちのピノキオには今、糸がついています。でも10年、15年の月日をかけて糸を切っていきます。私たちのピノキオは世界中の映画に出演し、協力してものを生み出す仕事もするでしょう。私たちは、自分たちの共同クリエイターを作っているのです」。(Abovitz氏)

最初のAIキャラクターはJako Vega(別名Yellow Dove)だ。Abovitz氏は、彼のことを放浪を続けた歌手のWoody Guthrieが時空を超えたようなものと例えている。第一作目の映画は制作中だ。

「Yellow DoveはSun and Thunderチームの一員であり、共同クリエイターであり、相互接続されたSun and Thunderの数多くの物語の世界を旅するトラベラーでもあります。彼はミュージシャンであり、Sun and Thunder Records初のアーティストです。私たちは世界中でキャラクターを獲得しようと努めつつ、基盤となるテクノロジーを構築している最中です。同時に、彼はとてつもなく大きなものの一部だということを言っておきたいと思います」。(Abovitz氏)

Abovitz氏は、Jako Vegaが人工的存在であり、同社のテクノロジープラットフォームである「TREX101」の開発に積極的に参加することになるだろうと述べた。

現在、Sun and Thunderの従業員数は10名未満だ
Image Credit: Sun and Thunder

「最初のショートフィルムで、彼について学んでもらいます。初めは室内にいますが、彼は外へ出て行き、世界について教えてくれます。私たちはこれらを実現させる上で基盤となるテクノロジーを構築しています。これは私たちが開発しているとても小さなコンテナです。そして彼は最終的に作詞したり、冒険について書いたりするようになるでしょう」。(Abovitz氏)

Abovitz氏によると、人々がSun and Thundersの作品を見たりインタラクトしたりできるプラットフォームは、可能なかぎり幅広いオーディエンスをもつメディアにターゲットを置く予定とのことだ。

「映画から始めますが、舞台裏では、私たちの構築するものはすべて他のメディアでも可能性があるかもしれません」。(Abovitz氏)

現在、Abovitz氏は同社に個人で出資しているが、投資家候補と調整中だと語った。彼がMagic Leapを9年間率いた後、リリーフピッチャーのようにPeggy Johnson氏がリードすることに満足しているそうだ。多くの人々はMagic Leapが宣伝過剰で失望したと思っていることを彼は認めている。だが彼はJohnson氏を信じており、今あらゆるテック大手が追求している空間コンピューティングのリーダーであることを誇りに思っている。

また彼は、Sun and ThunderでMagic Leapを再現するつもりはないと述べた。

「大量生産のハードウェアを作ろうとしているのではなく、世界最大のテック企業のように人気を出すつもりもなく、まったく別種の会社です。よいたとえではありませんが、クラフトビールのようなものです。あるいはスタジオジブリがやっているようなものかもしれません」。(Abovitz氏)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】