無人配達ロボ「Starship Technologies」100万回の配達マイルストーンを達成(2/2)

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Starship Technologies

(前回からのつづき)Starshipによると、UCLAではBlazeピザ、Bruin Buzz、Lu Valle、Southern Lightsなどレストランの一覧の中から配達を行っている。ブリッジウォーター州立大学では、StarbucksのカフェやBears Denなどキャンパス内に多数あるレストランからの配達サービスを提供している。

StarshipとSodexoのような食品や施設の管理プロバイダーとの継続的なコラボレーションのおかげで、Starshipは2018年にノーザンアリゾナ大学のフラッグスタッフキャンパスジョージメイソン大学のフェアファックスキャンパスに無人配達ロボットを配置した。これはドイツのドミノ社、ロンドンの食品配送会社Just Eat、米国のDoorDashとのパートナーシップに続くものだ。9月と10月にはオレゴン州立大学とアリゾナ州立大学がStarshipの配達ロボットの利用を開始し、食料品チェーンのセーブマートもカリフォルニア州モデストにある店舗での利用を始めた。そして4月、Starshipは2年間パイロットテストを実施していた英国の町ミルトンケインズで商業展開を開始した。

Starshipだけが自動運転ロボット市場のシェアを狙っている、というようなことは全くなく、MarbleStarship TechnologiesNuro、Robomart、Boxbot、FedEx、Yandex、Refraction AI、Dispatch、 Robbyなどが資金の豊富なスタートアップとして挙げられる。ちょうど今月、Amazonはワシントン州スノホーミッシュ郡で行っていた自動配達ロボット「Scout」のパイロットプログラムの範囲を拡大し南カリフォルニアの一部で展開する。TechCrunchによれば、このセグメントの競争力が高まっている兆候として、自動運転配達ロボットを開発しているUberが所有するPostmates Xという部門が、別会社化を目指して投資家を募っている件を伝えている。

Starshipは、米国とその他世界20か国以上で数百件の試験を完了した。同社によれば、ロボットは数百万マイルを移動し、毎日5万個を超える横断歩道を渡っており、今後2年間で100を超えるキャンパスへとサービスを拡大する予定だ。Heinla氏はeメールでVentureBeatにこう伝えている。

「100万回の配達を完了したことは、Starshipの全員で祝うべきマイルストーンの達成です。私たちは24時間年中無休で完全な商用サービスを5か国で提供しており、現在1日に数千回の配達を行っています。昨年の走行マイル数に関して言えば、Starshipのこの規模は自動運転車市場の最大手企業と肩を並べることになります。何百万人もの人々の日常生活の一部になりつつある重要なサービスを提供できることを誇りに思います」。

TDK Ventures、Goodyear Ventures、Ambient Sound Investmentsは、本日発表されたStarshipの資金調達ラウンドに参加した。これにより、同社の資金調達総額は1億200万ドルとなる。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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