買い物で現金がもらえる「ONE」のEC対応版「C(シー)」が登場——30超のオンラインショップが参加

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「C」
Image credit: Wed

レシートを撮影するだけで現金がもらえるアプリ「ONE」のローンチから約2年半、フィンテックスタートアップの WED が新たなサービス「C(シー)」を発表した。リアル店舗での買い物を対象としていた ONE と対照的に、C ではこのプログラムに参加するオンラインショップで買い物するだけで、購入代金の2%〜15%相当分を現金で還元を受けることが可能だ(C のユーザアカウントに800円以上貯まると、振込で引き出せる)。

C にはファッション、お出かけ、ギフト、グルメ、家具・家電の5つのカテゴリが用意され、本稿執筆時点で30超のブランドやオンラインショップが参加している。還元を受けるにあたっては、C にアカウント登録を済ませ、C から対象サイト(オンラインショップ)にアクセスするだけでよく、それ以外の手続は不要だ。

実際にアクセスすると、対象サイトにジャンプする際には A8.net のアフィリエイトタグが付与されているため、これを頼りにアクセスを受けたオンラインショップと C がユーザを紐づけているとみられる。オンラインショップにとっては、送客を受けたユーザ分を手数料として WED に支払うというビジネスモデルだろう。

以前からあるポイントサイトを今風にオンラインでやったら、こういう形になるのではないか。ポイントとの決定的な違いは現金で還元されることだ。ポイントでは有効期限があったり、使えるお店が限られていたり、いろんな制約がある。それらを取っ払ったのが C だ。(WED  CEO の山内奏人氏)

ポイントは一度来てくれたお客をローヤルカスタマーにコンバージョンする、つまり、リピーターになってもらうための仕組みだが、C は現金還元であるため、オンラインショップにとっては新規顧客開拓のツールとして機能する。C のユーザ登録時には SMS を使った本人認証しか行わないので、詳細なユーザ特性を獲得できるかは不明だが、ショップが来訪ユーザの客層を把握するのにも貢献するようだ。

リアル購入に使える ONE と、オンライン購入に使える C。ONE は購入した後に開くアプリで、C は購入する前に開くサービスなので、ユーザ体験が異なることから、サービス/アプリを分けている。C を新しいアフィリエイトと見ることもできるだろう。従来のアフィリエイトは媒体に還元されていたが、C ではユーザに還元するようにしている。(山内氏)

2019年末に社名変更と沖田貴史氏の参画をお伝えした際には、WED がシリーズ A ラウンドを完了していたことに触れたが、山内氏によれば、調達先や調達金額を明らかにできないものの、2020年1月にシリーズ B ラウンドを完了したとのことだった。同社は昨年末グッドパッチ(東証:7351)と資本業務提携、今月には Spiral Capital と KIZUNA パートナーズからの役員招聘を発表している。

事業面では昨年、丸井グループ(東証:8252)と提携し、モールに入居するテナントが POS 接続せず集計レシートから売上をモールに報告できる仕組みの開発に着手している。ONE で培った、レシートから商品や価格を読み取る OCR 技術を活用したもののようだ。

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