企業向け業務自動化のAIスタートアップAllganize、シリーズA2で10億円を調達——韓国系VC、三井住友銀行、KOIFから

SHARE:
Image credit: Allganize

オークランド、東京、ソウルを拠点に、ディープラーニングを使った企業向け業務自動化サービスを開発・提供する Allganize(オルガナイズ)は9日、シリーズ A2 ラウンドで10億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、Atinum Investment、Naver と TY Holdings と Mother Fund(Smart Korea Naver-Stonebridge Rising Fund を通じて)、三井住友銀行、KDDI とグローバル・ブレイン(KDDI Open Innovation Fund=KOIF を通じて)、SparkLabs Ventures。

SparkLabs Ventures は前回シリーズ A1 ラウンドのリードインベスターであり、KOIF はシードラウンドとシリーズ A1 ラウンドに続き、今回も含めすベてのラウンドで出資に参加している。同社の創業以来の累積調達金額は約1,360万米ドル(約14.8億円)。今回調達した資金により、Allganize は、AIソリューションの更なる高度化、グローバル展開を加速させ、AI 人材の積極採用も進めるとしている。

Allganize は、グロースハック・ツールの 5Rocks の前 CEO イ・チャンス(이창수、Changsoo Lee)氏が2017年に設立したスタートアップだ(5Rocks は2014年、Tapjoy にバイアウトしている)。日本国内では、5Rocks 時代に日本代表だった佐藤康雄氏が、5Rocks イグジット後にも Allganize の日本市場開拓をリード。2019年2月には Allganize の日本法人を東京・品川に設立している。

チャットボットの「Alli」
Image credit: Allganize

現在 Allganize が主力としているのは、企業が従業員向けに提供できるチャットボットの「Alli」と「Cognitive Search(認知検索) 」だ。Alli は従業員からの問い合わせへの対応やレポーティングが自動化でき、Cognitive Search では、エンドユーザーの自由入力による問い合わせや質問に対して、機械読解等の技術により、規約やマニュアル、ガイドなどから、直接回答を探し提示する。

今回出資した三井住友銀行を傘下に置く三井住友フィナンシャルグループ(東証:8316)は、Allganize、日本総合研究所、JSOL とともに自然言語処理に特化した AI 「BERT」を開発。SMBC 日興証券と三井住友カードのコールセンターの照会応答支援業務を皮切りに、グループ全体や外販を図る。三井住友フィナンシャルグループ以外では、日本で花王、KDDI、日立グループ、パーソルグループ、韓国で SK Telecom、LG U+ などが導入、2020年は前年比で350%の成長(売上ベース)を達成したという。