台湾の AI スタートアップ Appier(沛星互動) は、東証マザーズに本日上場した。公開価格は1,600円だったが初値で2030円をつけ、公開価格を26.87%上回った。公開価格で算出した時価総額は1,598億円で既にユニコーンだったが、初値を元にすると時価総額は2,000億円を超えたことになる。同社の日本からの既存投資家には、ジャフコグループ(東証:8595)、ソフトバンクグループ(東証:9984)、LINE などがいる。
Appier は、広告主がより公開的に対象をターゲティングできるよう、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、デスクトップなどウェブにつながる全デバイス横断で、個人ユーザの行動をトラッキングする技術をもとに、多くのプロダクトを提供している。同社エンジニアのうち約70%が AI かビッグデータの領域における博士号又は修士号を保有しており、極めて技術に特化したスタートアップと言えるだろう。
人間の身体は概ね37兆個の細胞で構成されているが、部位にかかわらず細胞の核の中には、その人固有の同じ DNA が存在する。部位によって組織や機能に特徴が生まれるのは、その中の遺伝子活性化パターンが異なるからで、人間の身体には3万種類の遺伝子活性化パターンが存在するという。この遺伝子の活性化状態を見るのが遺伝子発現解析技術で、バイオ医薬品のもとや再生医療のための細胞を作る上で、どのような薬剤や化合物を投与した際にどのような反応を示すかを、高速かつ正確に見つけ出すことができるという。
クラウドファンディングサイト「READYFOR(レディーフォー)」を運営する READYFOR は29日、シリーズ B ラウンドで約10億円を調達したことを明らかにした。このラウンドに参加したのは、グロービス・キャピタル・パートナーズ、セールスフォースベンチャーズ、JIC ベンチャー・グロース・インベストメンツ、三菱 UFJ イノベーション・パートナーズ、南都キャピタルパートナーズ、ベンチャーラボ…
「READYFOR」
クラウドファンディングサイト「READYFOR(レディーフォー)」を運営する READYFOR は29日、シリーズ B ラウンドで約10億円を調達したことを明らかにした。このラウンドに参加したのは、グロービス・キャピタル・パートナーズ、セールスフォースベンチャーズ、JIC ベンチャー・グロース・インベストメンツ、三菱 UFJ イノベーション・パートナーズ、南都キャピタルパートナーズ、ベンチャーラボインベストメント、あおぞら企業投資。
同社にとっては、2018年10月のシリーズ A ラウンド、2019年3月のシリーズ A エクステンションラウンドに続くものだ。今回の調達を受けて、同社の累積調達金額は20億円を超えたと推定される。INITIAL が公表しているシリーズ B ラウンドの調達後推定評価額は約89.5億円。同社では調達した資金を活用して、「寄付市場のデジタル化」を推進し「社会を持続可能にする新たな資金流通の仕組み」を実現するとしている。
Readyfor(当時の表記)は2011年3月、米良はるか氏が東大発ベンチャーのオーマの事業の一つとしてサービスを開始。2014年7月には米良氏が代表取締役となって新法人 READYFOR を設立、オーマから事業を引き継いだ。シリーズ A ラウンドは、創業から7年半を経て初のエクイティファイナンスとして話題を呼んだ。READYFOR は今月、サービス開始から10年目を迎え、実行者には「継続的に活動を続けるための資金獲得の基盤」、支援者には「想いを適切に届ける支援体験の強化」を行うとしている。
昨年のキング、Airbnbは全体GMVの30%ほどだったそうなので、競合が抜けてランキングにおいては一強ということになります。逆に言えばそれ以外の99社はどんぐりの背比べということになります。実際、2位のVALVEが10%を切っており、4位のStockXが1%台になりますから順位の入れ替えは相当に厳しいものになる可能性が指摘されています。まさに「Winners Take All」の通りで、先行したマーケットプレイスが取った市場で後発がいかに厳しい戦いを強いられるのかという証拠にもなるデータと言えるかもしれません。