Atari、懐かしのゲームアイテムを「NFT化」して販売

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Atari Capsule Collection
Image Credit: Atari

ビデオゲーム開発企業のAtariはブロックチェーン技術を用いて懐かしの「Pong」や「Centipede」といったゲームのコレクターズアイテムを独自に認証するNFT(ノンファンジブル・トークン)のコレクション「Atari Capsule Collection」を発売した。この動きは、古典的なビデオゲームへの懐かしさと、ユニークなデジタルアイテムの認証を可能にする新たなブーム「NFT」を利用したものになる。

ここ数カ月の間にNFTはアート、スポーツグッズ、音楽など、他のアプリケーションでも爆発的に普及している。例えば、「NBA Top Shot」(バスケットボールカードのコレクションをデジタル化したもの)はその一例だ。Animoca Brands社が発行し、Dapper Labs社が構築した「NBA Top Shot」は、世界中の人々に公開されてから5カ月で、2億3,000万ドルの売り上げを突破した。また、BeepleというアーティストによるNFTのデジタルコラージュがクリスティーズで6,930万ドルで落札されるなど、投資家はNFTに資金を投入しており、その中にはゲームファンも含まれている。

AnimocaのチーフコミュニケーションオフィサーであるIbrahim El-Mouelhy氏は、GamesBeatにメールで次のようにコメントをくれた。

「NFTを利用することで、ゲーマーはゲーム内の資産を真に所有することができ、これまで厳しく管理されていたゲームコンテンツよりも多くの方法で利益を得ることができるようになります。私たちは、真のデジタルオーナーシップとPlay-to-earnがゲームの未来であると考えています」。

このAtariのコレクションは、ゲーム業界のパイオニアであるDona Bailey氏(『Centipede』)とAl Alcorn氏(『Pong』)を記念したもので、両氏はこの貴重なレトロコレクションの制作に深く関わった。最初の商品は3月30日(火)午後7時に出品され、4月2日(金)の夜にオークションが終了する予定だ。

このAtari Capsule CollectionにはAtariファンやCentipedeやPongのファンはもちろん、カジュアルなコレクターやQuiddユーザー、暗号資産コレクター、投資家、デジタルミュージアムなどすべての人が楽しめるよう、幅広い価格帯のコレクターズアイテムを取り揃えている。

Atari Capsule Collectionを市場に投入するために多様な企業が協力した。Animoca Brands社のデジタルコレクティブルズ子会社であるQuidd、アーティストを中心としたNFTマーケットプレイスであるBlockparty、初のプルーフオブステークとシャーディングのメインネットブロックチェーンであるHarmony、そして世界最大のNFTマーケットプレイスであるOpenSeaがそれだ。

Atari Capsule CollectionのNFTは、EthereumとHarmonyのブロックチェーン上で発行されその出所や真正性、オリジナリティが保証され、Atariファンやプレミアムアートコレクター、レトロゲーム愛好家、暗号資産投資家たちがビデオゲームの歴史の一部を所有できるようになる。

1981年に発売された「Centipede」は固定式のシューティングゲームで、当時最も成功したタイトルの一つであり、女性のプレイヤーを多く獲得した最初のゲームの一つでもあります。Centipedeの共同制作者であるDona Bailey氏の功績を称え、シリーズ唯一の物理的なアイテムとして発売される。

Centipede開発者のDona Bailey氏

Above: Dona Bailey氏・Image Credit: Atari

購入可能な商品は次のようなものだ:Centipede Flagship」(限定1台)は、オリジナルの「Centipede Coin-Op」の物理的な筐体を復元したもので完全に動作する。もう一つはNFTで保証されたデジタル版の「Centipede Coin-Op」筐体で、Dona Bailey氏の直筆サイン入りのものを1台限定で販売する。

またこの物理的・デジタル的な作品を購入した人にはユニークな拡張現実体験「Centipede Reality」(限定3シリーズ)、「Centipede」のアーケード用スプライトをスタイル化し、ピクセル化した「3D NFT Centipede Artist’s Rendition」(限定10シリーズ)、「Centipede」にインスパイアされたピクセルアートの2Dデジタルコレクション「NFT Centipede 2600 Cartridge Classic」(限定20シリーズ)、NFTによって3Dデジタルコレクションとなった「Centipede 2600」のオリジナルカートリッジを受け取ることができる。最初の5つのカートリッジはゴールドエディション、残りの15つは通常のブラックカートリッジとなる。

「Pong」の生みの親、Al Alcorn氏

Above: PongクリエイターのAl Alcorn氏、Image Credit: Atari

1972年に発売された「Pong」はAl Alcorn氏がトレーニングのために制作したもので、アーケードゲームの代表的な作品だった。大ヒットしたこのゲームこそ、今日の1,750億ドル規模のビデオゲーム産業への道を開いたと言える。Atari Capsule Collectionの「Pong」編では次の商品が用意されている。

  • Pong Flagship(限定1個):オリジナルのPongキャビネットの3D NFTで、Al Alcorn氏のデジタルサインが入っている
  • Pong First Quarter Relic(3個限定):1972年にAndy Capp’s Barで最初のPongアーケードゲームに挿入された最初の25セント。Al Alcorn氏が実際に所有していた25セントをベースにした3DのNFT
  • Pong Artist’s Rendition(10個限定):Pongにインスパイアされたピクセルアートの2DデジタルコレクタブルNFT

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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