コートジボワール初のY Combinator選出「Djamo」が取り組む課題

ピックアップ:Djamo, the Ivorian startup offering financial services to the unbanked across West Africa – Tech In Africa

重要なポイント:金融系スーパーアプリをフランコフォンアフリカと呼ばれる旧フランス領西アフリカ地域で展開するは、同地域発のスタートアップとしては2社目、コートジボワールからは初めてY Combinatorのアクセラレータプログラムに選出された。

詳細な情報:コートジボワールを拠点とするDjamoはフランコフォンアフリカ圏の消費者を対象とする金融系スーパーアプリを提供している。2019年当時西アフリカで最大のラウンドとなった35万ドルのシードラウンドで資金を獲得し2020年11月にアプリをローンチ、Visa提携のカードも発行している。現在既に約9万人の登録ユーザーがおり、毎月5万件を超えるトランザクションを処理している。

  • Djamoは、フランコフォンアフリカ圏に住む何百万人ものアフリカ人が、手頃な価格でシームレに銀行へのアクセスが可能になる社会を目指している。 提供するサービスには、サービスのメインとなるモバイルバンキング以外にも投資・貯蓄関連のサービスがあるほか、銀行口座保有率が20%を下回る同地域の金融リテラシー向上に向けた教育コンテンツも提供している。
  • DjamoはY CombinatorのアクセラレータプログラムY Combinator Winter 2021に選出され、3月のデモデーには12万5,000ドルのシード資金とさらなる投資の機会を獲得する。Y Combinatorのアクセラレータプログラムには、Stripeに2億ドル以上で買収されたナイジェリアのPaystackや、Flutterwaveを始めこれまでに40のアフリカのスタートアップが参加しているが、フランコフォンアフリカ発のスタートアップとしては2社目、同地域のフィンテックスタートアップとしては初の参加となる。3か月のプログラム終了後にはVisaが主催するFintech Fast Trackプログラムへの参加も予定されている。
  • 世界銀行は2019年にフランコフォンアフリカは急速に経済成長しており、2021年までにアフリカ経済の62.5%を占めるようになるだろうと予測しており、現在同地域の成長には注目が集まり始めている。寺久保拓摩氏による新ファンド「UNCOVERED FUND」が出資を明らかにした5社のうちの1社Gozemもフランコフォンアフリカのスタートアップだ。

背景:アフリカには公用語が英語の国も多く、サハラ以南の英語圏の国がアフリカ大陸全体のGDPの47%を占めているため、同割合が19%しかなく公用語がフランス語であるフランコフォンアフリカ圏は、海外の投資家からの目が集まりにくく過小評価されがちな傾向にある。West African Startup Decade Reportによれば、西アフリカには過去10年で100万ドル以上を資金調達したスタートアップが51社あるが、その中でフランコフォンアフリカを拠点とする企業は2社のみであった。

執筆:椛澤かおり/編集:岩切絹代