熊本発の植物肉スタートアップDAIZ、シリーズBラウンドで18.5億円を調達——味の素、丸紅、ENEOSなど16社から

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Image credit: Daiz

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

大豆由来の植物肉原料「ミラクルチップ」や植物肉「ミラクルミート」を開発・製造する DAIZ は19日、シリーズ B ラウンドで18.5億円を調達したと発表した。

このラウンドに参加したのは、味の素(東証:2802)、丸紅(東証:8002)、日鉄物産(東証:9810)、兼松(東証:8020)、兼松食品、ENEOS イノベーションパートナーズ、きちりホールディングス(東証:3082)、三井住友海上キャピタル、農林中央金庫、グローバル・ブレイン、kemuri ventures、三菱 UFJ キャピタル、Golden Asia Fund Ventures(台湾工業技術研究院傘下の ITIC と三菱 UFJ キャピタルの JV)、QB キャピタル、信金キャピタル、キリンホールディングス(東証:2503)。

このうち、三菱 UFJ キャピタルは2020年5月のシリーズ A ラウンド、QB キャピタルは2018年9月のラウンドに続くフォローオン。今回のシリーズ B ラウンドを受けて DAIZ の累積調達額は30.5億円に達した。

本ラウンドで調達した資金は、同社ではミラクルミートの生産体制の拡大と研究開発の強化、グローバルでの事業展開、成長を支える人材採用などに充当し、更なる事業基盤の拡充を図る。工場の増床により生産体制を拡大、2021年6月からミラクルミートは年間4,000トンの生産キャパシティとなる予定だ。

本ラウンドを受けて、味の素、ニチレイフーズ(ニチレイフーズは前回 シリーズ A ラウンドに参加)とは、ミラクルミートを原料とした家庭用・業務用商品の共同開発を行う。丸紅、日鉄物産、兼松・兼松食品とは、商社のネットワークを通じてミラクルミート」の国内外への販路拡大を推進する。CO₂ 排出削減に資する事業の創出を目指す ENEOS ホールディングス(ENEOS イノベーションパートナーズの親会社)とは、従来の食肉や脱脂大豆由来の植物肉と比べて環境負荷が小さいミラクルミートの普及を通じて低炭素社会の実現を目指す。

DAIZ は、大豆の代謝に注目した独自の栽培法である特許技術「落合式ハイプレッシャー法」で大豆を発芽。発芽中に、酸素、二酸化炭素、温度、水分などの生育条件にプレッシャーを与えることで酵素が活性化し遊離アミノ酸量が増加、大豆の旨味を引き出す。独自の膨化成形技術により、他の原料や添加物を何も足さずに、肉の様な食感を再現する。

via PR TIMES

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