Open Network Labが第22期デモデイを開催、不動産オーナー向けCO2排出量可視化SaaS「EaSyGo」が最優秀賞を獲得

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Image credit: Open Network Lab

Open Network Lab は20日、Seed Accelerator Program 第22期のスタートアップを披露するデモデイを開催した。このバッチには日本の内外から合計134チームのエントリがあり、うち5チームが採択され3ヶ月間にわたってメンタリングや支援を受けた。

新型コロナウイルスの影響で、今回のデモデイはオンライン開催となった。

なお、採択5チームのうち、ステルスや要追加検証などの理由で1チームについては公開されず、4チームがデモデイでピッチした。デモデイの最後には、主要メンターやデモデイに参加した聴衆らによる審査投票でチームを表彰した。

審査員は次の方々。

  • 林郁氏(デジタルガレージ 代表取締役社長兼グループCEO)
  • 畑彰之介氏(カカクコム 代表取締役社長)
  • 村上敦浩氏(カカクコム 取締役)
  • 前川雅彦氏(DG ベンチャーズ 取締役)
  • 佐々木智也氏(デジタルガレージ執行役員)
  • 松田信之氏(デジタルガレージ オープンネットワークラボ推進部部長)

【Best Team Award】【Audience Award】EaSyGo by GOYOH

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ビルから排出される CO2 のうち、オーナーが実態把握できるのは15%に過ぎず、テナントが排出する残りの85%についてはオーナーが把握できない。情報収集のツールや人材が無いため、収集できた情報をもとに分析したり、改善のためのアクションが取ったりすることがもできない。

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EaSyGo では不動産を起点とした人々や企業の活動によるCO2排出量を可視化し、収集された情報に基づき、専門家が最適なアクションを提案する。上場 REIT やリゾートホテルなどで PoC を実施中。当初は国内の不動産ファンドをターゲットにする。

【Special Award】nesto by NESTO

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NESTO は、ウェルビーイングの習慣化をサポートするコミュニティ・プラットフォームを運営。ホストたちが心や体を整えらるオンラインコミュニティ(リズム)を企画、会員は決まった時間にルーティーン参加、価値観の合う会員と交流することで暮らしのリズムを整えることができる。

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現在7リズムが展開されており、6ヶ月間で現在の参加ユーザ数は140人。ARPU が比較的高いにもかかわらずローンチから退会者は6名に留まっている。メインの集客チャネルは紹介で、オンボーディングに至るまでの入会ハードルが高いことなどが共感度の高さにも影響しているという。

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IMA by MACHINA

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MACHINA が開発する IMA は社内向けのメッセージ動画ツールだ。創業メンバーらは HR 業界出身者が多く、これまでに組織が成長する過程で、簡単にバラバラになってしまう事例を多く見てきたという。その理由は、多忙のあまり、ミッションや価値観が共有されず、互いの行動への感謝や賞賛が減ることで感情や価値観を共有する機会が減ってしまうからだ。

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コロナ禍においてリモートワークが増える中においても同じことが言える。また、テキストチャットでは感情が伝えにくく、Web 会議ではタスクや課題を中心とした情報のやりとりに終始しがちで、それ以外のコミュニケーションの手段が用意されていない。IMA では複数のツールを使わず簡単にメッセージ動画や音声を作成・配信できる。保存された動画は自動的に文字起こしもされる。

Nu-Credits by Nu-Credits

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貿易においては、全取引の80%で融資が利用されている。輸入者は輸出者に発注を行い、輸出者は銀行から融資を受けることで商品を輸出する。輸入者は商品を受け取ってから代金を輸出者に(あるいは輸出者に融資した銀行に)支払う。こうすることで、輸入者と輸出者は互いのリスクを最小化して貿易取引できるが、中小企業の場合、銀行が融資に応じてくれない。

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銀行が融資しないのにも理由がある。中小企業では財務情報、信用情報、決済履歴がデジタル化されておらず、与信に必要なデータ収集や不正リスク(データ改竄)の課題があるからだ。Nu-Credits ではブロックチェーンを使って不正リスクを排除し、さまざまなデータを収集することで、銀行向けに債権リスクを可視化する。債権回収をアセットマネージャーに売却する選択肢も提供する。


Open Network Lab プログラムディレクターの佐藤直紀氏によれば、今回の第22期の修了を受け、Open Network Lab は通算で129組のスタートアップを輩出したことになる。また、前回第21期までの輩出スタートアップの、次期資金調達達成率は57.2%、イグジット率は11.8%に達しているとのことだ。

第21期デモデイの開催とともに、第23期への応募受付が開始された。第23期への申込締切は、4月30日の正午となっている。