深層学習ソリューション開発のABEJA、SOMPO HDの関連会社に

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ABEJA Platform Partner Ecosystem について説明する、ABEJA CEO 岡田陽介氏
(2016年11月、ドコモイノベーションビレッジで撮影)
Image credit: Masaru Ikeda

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

ディープラーニングを活用したソリューションを開発する ABEJA(アベジャ)は、SOMPO ホールディングス(東証:8630、以下、SOMPO HD と略す)と資本業務提携したことを明らかにした。SOMPO HD は、ABEJA の既存株主である INCJ、セールスフォース・ドットコム、みずほキャピタル、三菱UFJキャピタル、伊藤忠商事(東証:8001)の5社から発行済み株式の21.9%を取得し、ABEJA は SOMPO HD の関連子会社となる。

ABEJA は2012年9月の創業。200社以上の顧客企業に対し、AI 包括プラットフォーム「ABEJA Platform」や、小売流通業界向け店舗解析サービス「ABEJA Insight for Retail」を提供している。これまでに、国内 VC はもとより、Google や NVIDIA などから60億円超を調達している。一方、SOMPO HD は Peter Thiel 氏が設立したことで知られる Palantir Technologies(NY証取:PLTR)に対し、上場前の2020年6月に5億米ドルを出資、SOMPO HD は Palantir のデータ統合解析プラットフォームを活用する準備を整えていた。

ABEJA は2020年から、SOMPO HD と同社の介護・ヘルスケア事業、国内損害保険事業領域において、データ解析や機械学習を活用した予測モデルの構築、共同事業開発などで協業を始めていた。SOMPO HD は、Palantir とともに「安心・安全・健康のリアルデータプラットフォーム」の構築に向け検討を進めており、ここに ABEJA が加わることで同プラットフォームの実現に向けた動きを加速し、ABEJA は SOMPO HD における AI 活用の推進やデジタル人材育成に協力する。

ABEJA の代表取締役 兼 CEO の岡田陽介氏は、23日に掲載された日経とのインタビューで、SOMPO HD の関連会社となった後も ABEJA の独立経営を維持し IPO を目指すことを明らかにしている。

保険会社である SOMPO HD は、国内で高齢者ケア施設を運営する子会社を複数経営するなど、高齢者向けサービスの提供や開発に積極的だ。近年では、高齢者見守りやリハビリ支援の観点から IoT 開発のノバルスMoff、スマートセキュリティの Secual、台湾発の糖尿病管理プラットフォーム「Health2Sync(智抗糖)」などに出資。シリコンバレーやイスラエルにデジタル戦略拠点「SOMPO Digital Lab」を開設し、昨年にはイスラエルの「孤独解消ロボット」開発 Intuition Robotics へ出資している

<ABEJA のこれまでの軌跡>

via PR TIMES

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