このラウンドに参加したのは、既存投資家の DNX Ventures、日本ベンチャーキャピタル、Salesforce Ventures に加え、三井不動産とグローバル・ブレインが共同で運営する「31VENTURES-グローバル・ブレイン-グロースI事業」、シンガポール政府傘下 Temasek Holdings の PE ファンドである Pavilion Capital、博報堂 DY ベンチャーズ。
スタディストにとって、今回の資金調達は2019年4月のシリーズ C ラウンドに続くものだ。同社は今回のラウンドステージを明らかにしていないが、通算で5回目の外部からの資金調達となる。公開されている限りにおいて、同社の累積調達金額は約32億円。INITIAL は、前回ラウンド時点での時価総額を約68.5億円と推定していた。
スタディストは2010年3月に創業。資格・経験や感覚的なノウハウに依存しない職業が約9割との調査結果をもとに、これらが何らかの形で「仕組み化」可能との判断から Teachme Biz の開発に着手、2012年末に正式ローンチした。製造業・小売業・飲食業などに多く利用され、今年3月時点でアカウント数は31.8万件超、登録された SOP 数は52万件超に達した。
今回新たに資金調達した投資家のうち三井不動産とは、同社グループや同社のオフィスやショッピングモールに入居する企業向けに Teachme Biz を紹介し、彼らの生産性向上に寄与したい考えだ。
また、スタディストはかねてからタイを中心とする東南アジアに進出しており、この地域での Teachme Biz 導入企業は概ね70社に達している。Pavilion Capital を投資家に迎えたことで、同社や親会社の Temasek Holdings の投資先を中心に、スタディストはタイ、マレーシア、香港、ベトナムなどで Teachme Biz のさらなる顧客獲得を強化したい考えただ。
沖縄発のポリマー(高分子吸収体)技術スタートアップ EF POLYMER はシードラウンドで4,000万円を調達したと発表した。このラウンドには、MTG Ventures、Yosemite LLC、Beyond Next Ventures、エンジェル投資家の鈴木達哉氏(giftee 代表取締役)が参加した。 EF POLYMER は、OIST(沖縄先端技術大学院大学)に在籍するインド人研究者が立ち…
Image credit: EF Polymer
沖縄発のポリマー(高分子吸収体)技術スタートアップ EF POLYMER はシードラウンドで4,000万円を調達したと発表した。このラウンドには、MTG Ventures、Yosemite LLC、Beyond Next Ventures、エンジェル投資家の鈴木達哉氏(giftee 代表取締役)が参加した。
EF POLYMER は、OIST(沖縄先端技術大学院大学)に在籍するインド人研究者が立ち上げたスタートアップで、ポリマーを活用した水不足地域における農業生産性の向上を狙う。同社の EF POLYMER は植物の根の部分の土壌に混ぜることで、根の周辺に10〜20日間にわたり水を保持することが可能となる。砂漠や雨量の少ない地域でも、農作物を安定的に供給できるようになる。
この活動のコンセプトは「Give & Give & Given」です。スタートアップにおける「つながり」を生み出す活動は、新たなメンバーや投資家との出会いを作る上で大変重要です。一方、自分たちだけがよければよい、という考え方の企業には人も資金も知恵も集まりづらいと感じています。多くの成功している創業者やスタートアップには、惜しみなく自分たちの情報を提供し、透明性高く事業を作り成長させる共通項があります。