
インドネシアの旅行ユニコーン Traveloka は、Peter Thiel 氏が支援する特別目的買収会社(SPAC) Bridgetown Holdings(NASDAQ:BTWN)との合併による株式公開に向けて交渉を進めていると、Bloomberg が匿名の情報源の話を引用して報じた。
ロイターは昨年12月、Traveloka が上場を目指しており、上場の選択肢として SPAC との合併を検討していると報じていた。
同じく東南アジアのユニコーンである Grab が、SPAC である Altimeter Capital との350億米ドル規模の合併により、ニューヨーク証券取引所への上場を目指していると言われている中での今回の報道だ。
Bloomberg を報じた情報筋によれば、ジャカルタに本社を置く Traveloka の買収額は約50億米ドルになるとのことだ。また、この取引では、公開株式への私募投資を通じて5億〜7億5,000万米ドルを資金調達する可能性もある。
Traveloka は、シリコンバレー出身のエンジニアによって2012年に設立された東南アジアのテック大手で、ユーザが交通機関、宿泊施設、ライフスタイル、金融サービスなどの幅広い商品を発見・購入できるアクセスを提供している。
同社のプロダクトポートフォリオには、航空券、バス、鉄道、レンタカー、空港送迎などの交通機関の予約サービスや、ホテル、アパート、ゲストハウス、ホームステイ、リゾート、ヴィラなど、東南アジア最大級の宿泊施設へのアクセスなどがある。また、地域のさまざまなアトラクションやアクティビティの予約、料理の紹介なども行っている。
また、Travelokaは、金融サービス製品を通じて、銀行口座を持たない人々のための融資、支払い、保険のソリューションを提供している。
このアプリのダウンロード数は6,000万回を超えている。
昨年7月の時点で、Traveloka は総額12億米ドルの資金を手にしている。これには、2020年7月に GIC や East Ventures などの投資家から調達した2億5,000万米ドルが含まれる。その他の著名な投資家には、そのほか、カタール投資庁、Expedia、JD.com(京東)、Sequoia、GFC などがいる。
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