Trip.com(携程)の香港上場、美団が地域購入サービス拡充で100億米ドル調達中など——中国テックシーン・アップデート

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Image credit: TechNode/Emma Lee

Trip.com(携程)の株価は19日に香港上場で4%上昇し、パンデミックの影響で生じた損失後、同社に恩恵をもたらした。Bytedance(字節跳動)は、e コマースの収益を3倍にすることを目指している。Alibaba(阿里巴巴)のコミュニティグループ購入プラットフォームは、競合の Tencent(騰訊)の WeChat ミニプログラム(微信小程序)で運営されている。競争の激しい中国の宅配便業界では、1週間で資金調達、罰則、不幸などの出来事があった。

Trip.com の香港上場

中国の旅行代理店である Trip.com(携程)は、香港での二次上場を迎えた19日に、株式発行価格を4%以上改善した。同社は昨年、パンデミックの影響で年間で33億5,000万人民元(約556億円)の純損失を計上し、NASDAQ からの上場廃止を検討していた。しかし、Trip.com は、5月の中国の労働節に向けて、国内旅行者数が記録的に増加すると予想しており、海外旅行規制の影響を打ち消す成長率となる可能性がある。CNBC

EC 大手の動き

  • 反競争的行為に対する記録的な罰金を受け、Alibaba(阿里巴巴)は償いの努力を続けている。Alibaba の EC プラットフォーム「Tmall(天猫)」は、2009年以来初めて、4月19日から加盟店の参入障壁を下げることにした。変更点は、必要な証明書の削減と手数料の免除で、ベンダーは売上で評価される。動点科技
  • フードデリバリ大手の Meituan(美団)は、株式と転換社債の売り出しで100億米ドルの調達を目指している。同社の株式の約3.2%が、19日の終値289.20香港ドルよりも割安で売却された。この資金は、コミュニティグループ購入分野での足場固めや、食料品配送における人工知能アプリケーションの研究開発に使用される予定だ。同社経営陣は、Meituan が当初の損失にかかわらず、コミュニティグループ購入への投資を継続することを強調した。南華早報
  • 流出した会社メモによると、Bytedancce はニュースアグリゲーター「Toutiao(今日頭条)」と動画アプリ「Douyin(抖音)」から得られる e コマースについて、昨年1,700億人民元(約2.8兆円)だった取引高をに比べて3倍の6,000億人民元(約10兆円)にすることを目指しているという。また、広告収入は40%、ユーザーは10%の増加を見込んでいる。このニュースは、ByteDance の株式公開が間近に迫っていると言われている中で、投資家にとって良い兆候だ。Bloomberg
  • e コマース大手の JD.com(京東)は、高級ブランド Louis Vuitton と契約を結び、中国の消費者が JD のアプリを通じて Louis Vuitton の製品を購入できるようにした。この取引により、JD は主に電子機器を販売する企業というイメージを払拭することができる。Alibaba の Tmall と市場シェアを争う JD の新興ファッション・ライフスタイル部門にとって、できるだけ多くの高級品との提携を獲得することは非常に重要だ。Vogue Business

ニューリテール

  • Luckin Coffee(瑞幸咖啡)は4月15日、株主である Dazheng Capital(大鉦資本)と Joy Capital(愉悦)から2億5,000万ドルの現金注入を受けたと発表した。条件が満たされればさらに1億5,000万ドル追加調達する可能性がある。未来消費
  • Alibaba(阿里巴巴)は、コミュニティグループ購入イニシアチブ「Freshippo(盒馬鮮生)」のための WeChat ミニプログラム(微信小程序)を開始した。Hema Market のミニプログラムは、Alibaba と Tencent のエコシステムが直接つながっている珍しい例だ。中国のテック大手は通常「壁に囲まれた庭園」であり、WeChat も Alibaba のオンラインマーケットプレイス「Taobao(淘宝)」へのリンクをブロックしている。動点科技

サプライチェーン

  • 宅配サービスの STO Express(申通快递)は15日、2020年の業績報告を発表した。営業利益は前年比6.6%減、利益は前年比97.4%減の3,700万人民元(約6.1億円)となった。同社はこのネガティブなニュースを、激しい競争による市場価格の低下に起因するとしている。これを補うため、STO Express は資金調達と銀行借入を増やした。明るい兆しとして、同社は、2021年の第1四半期には好転すると予測している。億邦動力
  • 競合の宅配サービスである ZJS Express(宅急送快運)は、Gaolin Capital(高林資本)、Sino-Ocean Capital(遠洋資本 )、Ningbo Hanrun Investment(寧波瀚潤投資)の支援を受けて、シリーズ B ラウンドを終了し、約10億人民元の新たな資金調達を行った。この資金の一部は、同サービスのスマートサプライチェーンの開発に充てられる。ZJS は、今後3年から5年の間に年率50%から100%の成長を目指すとしている。Deal Street Asia
  • 4月9日、Baishi Express(百世快逓)と新興の Jitu Express(極兔速逓)が価格ダンピングで罰金を科せられた。中国東部の義烏では、これまで1個あたりの料金が0.8元と低かったが、罰則後は価格が2倍になった。その結果、2つの宅配便は競争力を失い、事業者の間でも人気がなくなってしまった。中新経緯

【via TechNode】 @technodechina

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