シェアレストラン事業のアスラボ、自己破産を申請——コロナ禍で〝横丁〟開業の延期・見送りが影響

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2019年3月、東急電鉄のアクセラレータが第4期デモデイでピッチする、アスラボ代表取締役の片岡義隆氏
Image credit: Masaru Ikeda

帝国データバンク東京商工リサーチによると、シェアレストラン事業を展開していたアスラボが4月30日、東京地裁に自己破産を申請したことが明らかになった。報道した両社共に、負債は現在調査中としている。

アスラボは2010年の創業。当初は都心での農園事業やシェアハウス事業を手がけていたが、最近では、さまざまな料理人の起業支援・経営支援サービスを提供。未使用店舗空間をリノベーションして、複数飲食店が入居する横丁型スペースとして再生し、不動産オーナーと料理人と双方にメリットをもたらすビジネスが注目を集め、甲府グルメ横丁、天文館かごしま横丁、宮崎ニシタチ横丁、おおいた元気横丁、徳島 阿波横丁などを展開した。

同社は、東急電鉄のアクセラレータが第4期デモデイで最優秀賞を獲得。JR 東日本スタートアップとは昨年、駅ビルや駅ナカなどの空き店舗を活用したシェアレストラン事業・テイクアウト事業の展開に向け資本業務提携を締結していた

帝国データバンクや東京商工リサーチによると、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で予定していた横丁の開業が延期・見送りになったことで、資金繰りが悪化したものと見られる。また、全国各横丁についてはプロデュースのみをアスラボが行い、運営は他社によって行われているため、営業はこれまで通り継続される。

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