<ピックアップ> Cagney’s Figure Values at 3.2 billion in latest funding round
ニュースサマリー:Figureは20日、シリーズDラウンドで2億ドルの資金調達を実施したと発表した。このラウンドは10T HoldingsとMorgan Creek Digital がリードし、DST GlobalやDigital Currency Groupも同ラウンドに参加している。
同社はオンラインで不動産担保ローンを提供するスタートアップ。住宅ローンのレンディング事業を運営し、さらに金融機関向けにアセットマネジメントサービスを提供するなどFintech領域で包括的な事業展開を進めている。
話題のポイント:Figureはソーシャルレンディング「SoFi」創業者であるMike Cagney氏が新たに始めたスタートアップ。SoFiが成功を収めた要因としてよく指摘されるのが、初期マーケットの選定方法。
比較的高学歴な大学生へのファイナンス市場を一気に収めることで、将来的に経済力が豊かになるファイナンスの入り口を抑えたという仕組みづくりがありました。
SoFiは現在ローン以外にもクレジットカード決済事業、投資事業やVCビジネスアイデアへの投資(ローン)事業も運営しており同社が初期に抑えたマーケット層のファイナンスの中心にいることが分かります。
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Figureは住宅ローンという観点では、SoFiとバッティングしている点もありますが、あえてFigureでは学生などの「入り口」層にターゲティングしていません。どちらかと言えば、中間所得者の中高齢者を対象としている印象を受け、不動産を担保にローンの貸し出しを完全オンラインで提供しています。
また、大きな特徴にはProvenanceのブロックチェーンを用いてローンの取引実行や支払いなどの諸処理を実行しているという点が挙げられます。これにより、手数料の削減と透明性の確保を持つことでユースケース事例を増やそうという戦略でしょう。
同社の住宅担保型ローンは最大で25万ドルをAPR最小で3%から、最短5日で審査から入金までを実行する素早さを持っているとのこと。オンライン完結型でこのスピード感は中々今まで無かったプロダクトと言えるでしょう。クライアント・住宅のクレジット・価値評価には独自のAutomated Valuation Model (AVM)が採用されており、これによりリアルタイム性が向上しているようです。
SoFiは既に大学生のファイナンス中心部にそびえたっていますが、Figureも新しい層のそうしたファイナンスの中心プラットフォームとなる可能性は高いと思います。
via Bloomberg
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