創薬効率化のEngine Biosciences、シンガポールでシリーズA最大規模の4,200万米ドルを調達

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Engine チームメンバー. (左から)共同設立者 Jeffrey Lu 氏, Daphne Teo 氏, lead biological scientist Asha Shekaran 氏, research officer Sadiduddin Edbe Selamat 氏, and senior research officer Yogavalli Poobalan 氏
Photo credit: Engine BioSciences

シンガポールとアメリカを拠点とする創薬企業 Engine Biosciences は、シリーズ A ラウンドで多くの投資家から約4,200万米ドル(5,700万シンガポールドル)を調達した。今回のラウンドは Polaris Partnerがリードし、Invus、6 Dimensions Capital、WuXi AppTec、DHVC、EDBI、Baidu Ventures、Vectr Ventures、Goodman Capital、WI Harper、Nest.Bioが参加した。

今回の調達は、同社がアメリカ、シンガポール、中国を拠点とする大手ベンチャー企業やマルチステージの投資家から1,000万米ドルのシード資金を調達してから3年以上経過してのことだ。Engine は、新たに調達した資本を用いて、精密腫瘍治療薬のポートフォリオの拡大、最初の臨床プログラムの準備、および技術プラットフォームの拡張を行う。

2018年に設立された Engine の技術は、生物学的実験と AI を組み合わせて、人間の病気に対するより良い治療法を発見・開発するものだ。遺伝子の相互作用を理解して実験することで、生物学的ネットワークを解読し、単独療法と併用療法の両方で、より合理的な創薬を可能にする。疾患の原因となる膨大な数の遺伝的相互作用をテストしてマッピングするには時間とコストがかかりすぎる従来の創薬アプローチと比較して、Engine のプラットフォームはスピードとスケールにおいて桁違いの利益をもたらす。

Engine Biosciences は、NetMAPPR と CombiGEM という2つの科学的イノベーションを核としている。NetMAPPR は、疾患に不可欠な遺伝子の組み合わせや創薬ターゲットを明らかにする、Engine の検索可能な生物学的プラットフォームだ。一方、CombiGEM は、何十万もの遺伝子の相互作用を病気の細胞で実験的に検証する特許技術だ。同社は、遺伝子の相互作用と複数のがんとの関連性に関して、大規模な計算・実験サイクルを複数回実施しており、新たな、そしてその後検証された発見があるとしている。

近年、生物学を編集、プログラム、調整するための画期的なツールが数多く登場し、成熟してきた。しかし、根本的な問題は、治療薬を含むこれらのツールを管理するために、生物学の遺伝コードにおいて病気を引き起こすエラーを知っているかどうかということだ。(Engine Biosciences の共同創業者兼 CEO Jeffrey Lu 氏)

6 Dimensions Capital の創業パートナーである Leon Chen 氏は 次のように述べた。

Engine の AI を活用した技術プラットフォームは、新たな生物学的標的や既知の標的の中にある病気の原因となるつながりを発見する可能性があると信じている。この分野では、適切な患者に適切な薬剤ターゲットを提供することが非常に重要であり、それを発見する Engine のユニークな能力を考慮した上で、我々は Engine が新薬を生み出す可能性に引き続き期待している。

【via e27】 @E27co

【原文】

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