SDGs達成に向け仮想通貨マイニング取締か、〝負け犬コイン〟がブームなど——中国ブロックチェーン界週間振り返り(5月11日〜5月18日)

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Image credit: TechNode/Xuewen Song

四川省の当局は、中央政府が設定した持続可能性目標(SDGs)を達成するため、仮想通貨マイニング活動にさらなる圧力をかける可能性がある。Losercoin と名付けられた新しいトークンは、個人投資家の「いつも取り残されている」という気持ちを利用したものだ。大連市はデジタル人民元の B2B の応用例を推進、また、香港はデジタル人民元を使った越境取引を検討している。

仮想通貨マイニングが取り締まり?

  • 四川省など中国南西部の仮想通貨マイナーは、省当局がカーボンニュートラルの目標を追求しているため、規制当局から通常以上の圧力を受ける可能性がある。5月16日、中国の主要な仮想通貨マイニングプールでは、政府当局の査察の影響もあり、ハシュレートが約20%低下した。ハシュレートとは、ビットコインネットワーク上の計算能力を示す指標だ。通常、雨の多い夏の間、四川省は中国のビットコインのハシュレートの約30%を占めている。Wu Blockchain
  • 5月15日、国営の新華社は、このところの仮想通貨の加熱ぶりを批判し、規制の強化を求めた。記事では、「業界の混沌がますます市民の富を脅かす」とし、詐欺で資金を奪われた小口投資家の例を挙げている。新華社

「Losercoin」がブーム

失敗を自分のものにしようとする新しい仮想通貨が、中国で盛り上がっている。Losercoin は、分散型取引所 LoserSwap のネイティブトークンで、ウェブサイトによると、仮想通貨取引で大金を失った中国の地方出身の、「貧しい男2人」と自称するチームが始めたプロジェクトだ。

創設者らは、負け犬の気分になっている中国の投資家たちの豊かな血脈を利用したようで、風説の流布やプール持ち逃げ詐欺で投資家らを利用するつもりはないと約束している。

Losercoin のファンサイトでは、「自分が負け犬かどうかを知る方法」というタイトルの投稿に、「LOWB のような安いものや無料のものが好き」「いつも自分が溶け込めていないように感じ、みんなが儲けているときにいつも損をしている」(CoinDesk による翻訳)などと書かれている。LOWB は Losercoin のティッカーコードだ。

Losercoin」「LOWB」といったハッシュタグは、中国のソーシャルメディア「Weibo(微博)」で、本稿執筆時点で1,700万回閲覧されており、5月11日頃にピークを迎えている。CoinDesk

しかし、敗者復活戦の勝利は短いものだった。CoinMarketCap のデータによると、Weibo でこれらのハッシュタグがトレンドになったとき、コインの価格は上昇したが、その後は発売時の価格を下回っている。

デジタル人民元の社会実装加速

  • 中国郵政貯蓄銀行は、地元企業2社と共同で、中国初の B2B デジタル人民元取引のプラットフォームを大連でローンチした。また、中国建設銀行は、同市にデジタル人民元対応の海運プラットフォームを設置し、船舶管理者が燃料や食料、その他の必需品の支払に利用できるようにした。鏈聞
  • 5月8日、長沙市にある公安局の支部では、デジタル人民元で職員の給料を支払った。数字法幣研究社
  • 香港金融管理局がブルームバーグに語ったところによると、同局は中国人民銀行の Digital Currency Research Institute(数字貨幣研究院)と越境取引を含むデジタル人民元の共同実験を拡大するために協議しているという。ブルームバーグ

Huobi(火幣)、ブロックチェーン向け VC をローンチ

仮想通貨取引所 Huobi(火幣) の親会社である Huobi Global(火幣集団) は、1億米ドルのベンチャーキャピタルファンドをローンチした。ブロックチェーンスタートアップ、特に DeFi(分散型金融)や NFT(非代替性トークン)の分野に投資する。Decrypt

Tencent(騰訊)、仮想通貨に入れ込み?

Tencent(騰訊)の研究所による WeChat(微信)の記事が、ビットコインなどの仮想通貨を中国の外貨準備に含めることを検討するよう当局に呼びかけたと、中国のブロックチェーン界の大物 Colin Wu 氏が報じた。この研究所は24時間以内にこの記事を削除したと、Wu は Twitter に書いている。Wu Blockchain

【via TechNode】 @technodechina

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