現場カイゼンクラウド「Cayzen」運営にジェネシアVが出資、6500万円を調達

SHARE:

現場の改善支援「Cayzen」を提供するエイトスは5月25日、ジェネシア・ベンチャーズを引受先とする第三者割当増資の実施を公表している。株式による増資と日本政策金融公庫からの融資を合わせて調達した資金は6,000万円。調達した資金でサービス開発の強化および顧客サポートなど組織体制を整える。

Cayzenは工場などの業務改善を効率化するクラウドサービス。生産現場などで見つかった業務改善のアイデアをオンラインで集め、その提案の効果額や実行状況を分析したり、提案状況の可視化を実施することで、ボトムアップの現場改善を効率化・支援する。また、多くの現場でデジタル化が進んでいない、もしくは表計算などの汎用ツールによって管理されることで共有が進まない問題も解決する。サービス内で過去に提案されたアイデアを検索したり、マッチングを促進できるとしている。

また、改善アイデアの提案がしやすいようにテーマを絞るなどの工夫が施されており、評価者はそれぞれのアイデアに対してポイントを付与し、アイデアの全体像を可視化できるようになっているほか、日勤や夜勤といった現場ならではの勤務スタイルで発生する情報共有漏れなどを防ぐ効果も見込める。導入には既存の紙などのオペレーションを移行することから、2週間から1カ月ほどで利用できるようになる。

エイトス創業者で代表取締役の嶋田亘氏は豊田通商出身で、現場の物流改善などに携わった経験を持つ。日本から生まれた「カイゼン」の考え方は世界に広まっているものの、そのアイデアの提案や共有には紙やエクセルなどの汎用ツールを活用した例が多かったことに課題を感じ、2019年5月に同社を創業した。

via PR TIMES

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する