Discordが拡張現実スタートアップUbiquity6を買収、体制強化を進める

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ピックアップ:Discord acquires augmented reality startup Ubiquity6

ニュースサマリ:音声ソーシャルの地位を築きつつあるゲーム用チャットアプリ「Discord」は拡張現実のスタートアップUbiquity6とそのチームを買収したようだ。6月29日付のTechCrunchが伝えている。Ubiquity6はBenchmarkやFirst Round、Kleiner Perkins、GoogleのGradient VenturesなどのトップVCたちから3750万ドルを調達したにも関わらず、2018年のシリーズB以降、目立った動きがなかった。

話題のポイント:今年に入り、Clubhouseによる音声常時接続ソーシャルという新しい境地が開かれてから、Discordに対しての見方が随分と変わりました。特に各社がコピーした「Clubhouseライク」はDiscordにもStage Cannelsとして導入されています。

私たちBRIDGEも取材窓口とオンラインイベントの会場をこのDiscordに移していて、公開取材でこのStageを使っているのですが、機能はほぼそのままClubhouseです。ただ、かなりオープンに開かれるClubhouseと異なり、おおよその属性は立てたサーバーで軽くフィルタリングされるので、聞いてる人が完全なるアノニマスにならないのがよいところです。

昨年の6月時点で1億ドルを追加で調達し、月間のアクティブユーザーは1億人でしたが、今年の3月時点では1億4,000万人に増加しているようです。また、2022年にはPSNに統合される計画が発表されているので、常時接続ソーシャルのプラットフォームとして着実に基盤を固めているように思えます。記事を読む限りいわゆるacqui-hireの話題のようですが、このような形でDiscordの体制強化は続きそうです。

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