シンガポールのGeneis Alternative Ventures、あおぞら銀行と提携——日本のスタートアップの海外進出を支援

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GAV のチームメンバー
Image credit: Genesis Alternative Ventures

シンガポールに本社を置く Genesis Alternative Ventures(GAV)は、東南アジアのベンチャーやグロースステージにある企業にプライベートローンを提供している。同社は日本のあおぞら銀行と覚書を締結した。この取引の一部として、両社は東南アジアへの進出を目指す日本のベンチャー企業の支援を行う。

これは、GAV が4月に発表した、Sassoon Family をアンカーインベスターとした8,000万米ドルのベンチャーデットファンドのファイナルクローズに続くものだ。

GAV の共同設立者兼パートナー Jeremy Loh 氏は、次のように述べている。

当社はあおぞら銀行と提携し、東南アジアと日本のスタートアップにベンチャーデット(編注:エクイティとデット両方の性格を持った金融商品の総称)を導入できることを楽しみにしている。ベンチャーデットは、創業者の持分を希薄化することなく事業を拡大することができるため、強い成長軌道を持つ若い企業にとって理想的であると考えている。

Ben J Benjamin 氏、Jeremy Loh 氏、Martin Tang 氏によって2019年に設立された GAV は、ティア1 VC が支援するプライベートレンダーだ。同社は、TaniHub、Hmlet、Horangi Cybersecurity、Deliveree など、地域の数多くのスタートアップを支援してきた。

あおぞら銀行は東京を拠点とするフルサービスの銀行で、資産規模は5兆円を超えている。昨年、あおぞら銀行は、日本のテクノロジー企業を対象としたベンチャーデットファンドを立ち上げた。

ベンチャーデットは、一般的にエクイティオプションを伴うシニア担保付き非転換社債型新株予約権付社債の形で展開され、次の成長段階に進むためにキャッシュランウェイ(資金の猶予期間)を延長する必要のある新興の高成長企業に適している。このような企業が従来の銀行融資の基準を満たすだけの実績がない場合や、創業者が株式の希薄化を最小限に抑えたい場合に適している。

【via e27】 @E27co

【原文】

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