東京大学医学部発のスタートアップで、睡眠測定技術により、さまざまな疾病に対する治療方法の創出を目指す ACCELStars は14日、6月末までにエンジェル投資家複数から約3,300万円を調達したことを明らかにした。
このラウンドに参加したのは、
- 木村真也氏 (JMDC 創業者)
- 鍵本忠尚氏 (ヘリオス代表取締役社長)
- 梅田裕真氏 (メディカルノート代表取締役 CEO)
- 鈴木達哉氏 (ギフティ代表取締役)
- 見満周宜氏 (Yosemite 合同会社代表社員) ほか、複数の名前非開示の個人投資家

Image credit: ACCELStars
ACCELStars は2020年8月、東京大学医学部教授の上田泰己氏(現在、創業者兼取締役 CTO)により設立。統合失調症、うつ病、双極性障害、パーキンソン病、認知症、ADHD(注意欠陥・多動性障害)など精神疾患・神経変性疾患・発達障害は、睡眠障害を併発する疾患であることが知られている。
しかし、現在提供されている睡眠測定サービスは、医療への活用は睡眠と覚醒の検知精度が低いという課題がある。ACCELStars では上田氏らを中心に開発した世界最高精度(93.2%)とされる睡眠測定技術を活用したウェアラブルデバイスを医療業界に提供し、健康診断への睡眠測定の導入や、製薬企業と協業した新たな治療方法の開発を行う。測定技術の詳細は追って上田氏が論文で発表する見込みだ。
ACCELStars の代表取締役 CEO には、リクルートを経て、ヘルスデータプラットフォーム「Pep Up」を立ち上げ(その後、JMDC により統合)、JDBC で新規事業開発、提携、マーケティング戦略責任者を経験した宮原禎氏が就任。また、ウェアラブルデバイスの開発が肝要となるため、Cerevo および Shiftall 創業者の岩佐琢磨氏が社外取締役に就任することも明らかになった。
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