Box、企業向けにネイティブ統合された電子サイン機能を提供開始

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クラウドストレージとコンテンツコラボレーションを提供するBox電子サインサービス「Box Sign」を発表し、正式に市場への参入を果たした。

Boxはオランダの電子サイン企業「SignRequest」を半年前に5,500万ドルで買収し、このサービス開始に漕ぎ着けている。これまでBoxは、電子サイン機能をDocuSignHelloSignなどのサードパーティを通じて提供してきたが、SignRequestを傘下に収めたことで、Box内で直接ネイティブサポートしたいという意向を示していた。それが本日の発表になる。

リモートワークの世界が突然やってきて以来、2021年のキーワードは「デジタルトランスフォーメーション」となり、この流れがクラウドベースのテクノロジーが発展するための基盤となっている。書類をファックスや郵送で送ったり、契約書にサインするために地球の裏側まで出向いたりすることなく、すべてオンラインで瞬時に完結するからだ。

このような変化は業界全体で発生しており、一部の企業がリモートオンボーディングを導入するとデジタルIDの認証にかかる費用が急増することになる。というのも高額な法的文書のサインに有資格者が立ち会う必要がある公証業務も、仮想空間への移行が必要となっているからだ。

大手プロバイダーのひとつ、Notarizeは最近になってAlphabet傘下のCapital Gなど大手から1億3,000万ドルの出資を受けた。

Boxの展開は、数十年前から進められてきた、真のペーパーレスオフィスに向けた幅広いシフトの一環でもある。BoxのチーフプロダクトオフィサーであるDiego Dugatkin氏は、プレス発表で次のようにコメントしている。

「Box SignはBoxのウェブアプリ内から無制限にドキュメントを送信することができ、Boxを使用していない人にも署名を依頼することができます。日付やチェックボックス、テキストそしてサインの4つの標準フィールドをサポートしています」。

NDAのような一般的なプロセスに対応したテンプレート、メールによるリマインダーや期限の通知、複数のユーザーが同時に、または連続して電子サインを行うことができる連続・並行ドキュメントルーティング、企業管理者向けのリアルタイム電子サイン追跡機能など特徴的な機能を備えている。

Box Signはプレミアムビジネスプランおよびエンタープライズプランを利用の顧客を対象に、追加費用なしで提供される。また、年内にはさらに広く展開する予定だそうだ。

なお、エンタープライズプランのユーザーは、署名者や送信者が確認できるよう添付ファイルを含める機能や、より多くの受信者に個別のサイン依頼を送信するバルクアクションなどの追加機能を利用できる。

このプランには、自動マルウェア検出ツール「Box Shield」など、これまで月額制では提供されていなかったすべての主要アドオンを含む、追加機能が含まれる。電子サインに関しては、Enterprise Plusプランでは、Boxが数年前から連携しているSalesforceから直接署名用の文書を送信する機能も追加される。また、Box Signは最終的には有料のStarterプランの利用ユーザーに対しても機能限定で利用できるようになる予定だ。

電子サイン機能はBoxが有料顧客をより価値の高いプランへ移行させるのに役立つはずだ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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