採用を決めたいスタートアップが大事にすべき4つのポイント

本稿はベンチャーキャピタル、ALL STAR SAAS FUNDが運営するサイトに掲載された記事からの一部を転載したもの。全文書き起こしはこちらから読める。同社のメルマガ「ALL STAR SAAS NEWSLETTER」出資先のスタートアップ転職に関するキャリア相談も受付中

スタートアップ企業の業績を左右するハイクラス人材の採用。できる限りマッチング度の高い人材を見極めたいですが、スムーズに決まらず苦戦しているスタートアップも少なくありません。

成功している企業との違いはどこにあるのでしょうか。今回は、ALL STAR SAAS FUNDの前田ヒロと楠田司が、成否を分けるポイントについてディスカッションし、採用で役立つ「面接の理想構成」や、転職を考えている求職者向けのアドバイスも話しました。(BRIDGE編集部註:本文はポッドキャストの書き起こしを一部要約・転載しております。全文はこちらから、もしくはポッドキャストをお聞きください)

90%以上の確率で決まる、ハイクラス人材採用の4つのポイント

前田:さっそく本題に入りたいと思います。採用がうまくいく支援先となかなか決まらない支援先、その違いはどこにあるのでしょう?

楠田:エージェント時代に気づいた傾向があります。次の4つのポイントを満たしていると、90%以上の高い確率でスムーズに決まっていました。

  1. 初回の打ち合わせの時点で求める人材のパーソナルな側面まで具体的にイメージできている
  2. 採用期限を明確に設定できている
  3. ポジションにとらわれず、なぜ採用すべきかを具体的に認識できている
  4. 代表がコミットできる時間が確保できている

特に、3つ目の「ポジションにとらわれず、なぜ採用すべきかを具体的に認識できていること」がもっとも大切。これは僕も意識していることなのですが、求人ではまず組織がどうあるか、どんな問題がどこで起こっているのかを共有してもらうようにしています。そのあとで、どんなポジションが必要かを考える。この順番が重要です。

前田:組織内のボトルネックや、事業的課題を共通認識にするということですね。その上で、当てはまりそうな人材をマッチングさせると。

楠田:アーリーステージの経営者からは、半年後や1年後に必要になる人材が候補に挙がることもあります。僕が課題を認識できていればそうした人材を推薦できるので、大切なポイントだと考えています。

前田:4つ目の「代表が採用にコミットする」も重要だと感じました。具体的にはどうコミットすれば良いのでしょう?

楠田:書類選考の段階から代表がチェックし、一次面接でも代表が会うようにします。そして、フィードバックは遅くても翌日中に出す。これが最低限のコミットメントです。代表が一次面接に出るべき理由は2つあって、一つはアトラクトのため。もう一つは、長期的な経営課題を誰よりも見据えているのが代表だからです。

3つ目のポイントと重なりますが、こちらが先を見据えて提案した結果、初回の打ち合わせと違う人材で採用に至るケースはよくあります。目先の課題ではなく、長期的な視点で判断するためのアンテナは、やはり代表が一番敏感。だからこそ、最初に顔を合わせることが重要です。

面接は、まず求職者の話から

前田:代表が最初の面接で押さえるべきポイントはありますか?

楠田:「なぜ採用したいか」よりも、「なぜこの会社を興そうと思ったか」「このサービスで社会がどう変わっていくのか」といった、パッションをしっかり伝えることが大切です。当たり前に思えて、伝え切れていない企業は多いんですよ。

優秀なハイクラスの方ほど内定をたくさん獲得します。その中で、彼らはどこを選ぶか、決断するための要素が足りなくて困っていることが多いです。なので、代表のパッションのようなプラスアルファの情報があると、意志決定に覚悟を持つことができる。年収に100万円近い差があっても入社する理由になったり、大変な時期をやり抜く力につながったりすることもありますね。

前田:面接はどんな構成がおすすめですか?

楠田:最初に求職者の話を聞いて、次に自社の紹介、最後に経験に対するすり合わせ。この3部構成がおすすめです。

求職者の話からはじめる理由は2つ。まず、どんなハイクラスの方でも面接では自分をどう売り込もうか緊張しているものです。先に自分の話をしてもらうことで、安心してこちらの話を聞ける状況を作ることができます。

もう一つは、なぜうちを受けようと思ったのか、なぜこのタイミングだったのかを深掘りして聞くことで、その人の価値観やキャリアの指向性が見えてくるため。この点を押さえた上で企業説明に入ると、その人がアトラクトされるよう的確に訴えかけられます。

ーーポッドキャストでは続きのエピソードも語っています。ぜひお聞きください。

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