全てのビジネスはクリエイター中心になるーー特化型カードのKarat Financial、2600万ドル調達(2/2)

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写真:Alexandra Botez氏はチェスプレイヤーでありストリーマーでもある/画像引用元:Twitch

拒否される

(前回からの続き)月々の収入が不安定でさまざまな収入源がある高収入のクリエイターは、FICOスコアが良くないために、資金調達を拒否されることが非常に多く、ビジネスを成長させようとした時に不利になってしまうとkim氏は指摘する。ストリーマーの中には、膨大な数の視聴者に対してストリーミング配信を行っているにもかかわらず、融資を断られてしまう人もいるのだ。

Karat Financialはクリエイターのクロスプラットフォームでの成功とオーディエンスエンゲージメントの分析という、他の銀行が行っていない独自の査定方法を行い、高額な手数料や高金利を支払うことなく最も簡単に資本にアクセスできる方法を提供している。クレジットの申請は簡単だ。Botez Onlineの創業者、Botez氏はこう証言する。

「実際に多くの偏見を経験し、私のビジネスの性質が銀行の見慣れないものであるという理由で、銀行から何度も融資を断られました。私のように従来の金融機関に評価されず、理解されない人は文字通り何千人もいます。Karat Financialは私のビジネスを理解し、それをサポートするオーダーメイドのソリューションを提供してくれる真のパートナーです。私はカード会員としてこのビジネスを信じているので、出資のチャンスにも飛びつきました」。

Karat Financialは限度額の改善に加えて、クリエイターが簡単に会計を管理し、カスタマイズされたカードの特典でお金を節約できる方法を提供する。Josh Richards氏、TheRussianBadger氏、Nas Daily氏、3LAU氏、Botez氏などの著名なクリエイターは、ハイプサイクルを超えてビジネスを最適化するためにKaratを信頼しているのだ。

新しいキャリアへの理解

写真:Karat FinancialのWill Kim氏(左)とEric Wei氏/画像引用元:Karat Financial

銀行はインフルエンサーの生活をよく理解していない、とKim氏は語る。しかしクリエイターたちは、新しいスタッフを雇ったり、ビデオ編集者に報酬を支払ったり、仕事をするために金融機関を必要としている。

「彼らは、中小企業が一般的な金融サービスに期待するようなサービスを受けていないことがわかったのです。毎月50万ドルを稼いでいるTwitchストリーマーのトップ10が大手銀行から与えられていた与信はたったの2万ドルしかなかったのです。今後は、成功したインフルエンサーの金融ニーズにも対応していきたいと考えています。私たちが見ているのは、クリエイターたちがビジネスをしている、という事実です。こうした方々は信用を得てキャリアをスタートさせ、成長し、規模を拡大していくことを支援し、法人化してビジネスを立ち上げることもできます。会計や税金管理に給与計算など、あらゆるニーズに対応していく考えです」。

評価の際には、クリエイターのソーシャルメディア上での成長率、CPM(広告料)、ファンとのエンゲージメントなどを調査するそうだ。

クリエイター・エコノミーの未来

写真 Karat Financialは2,600万ドルを調達した/画像引用元:Karat

「私たちは、彼らのビジネスにマッチした新しいモデルを考え出します。今、アメリカの子どもたちの約30%が、プロのYouTuberになりたいと思っています。5年、10年と早送りすれば、この市場はプロ化しなければならないでしょう。私たちは、実際にこれを職業としている人たちを支援し、できれば次世代のクリエイターたちも支援したいと考えています」。

Kim氏は、クリエイター・エコノミー(私はレジャー・エコノミーと呼んでいますが、いつの日か私たちはゲームをプレイすることでお金をもらえるようになると考えている)の考えに精通している。

「現時点で私たちは富裕層のクリエイター向けにサービスを提供していますが、それはニッチなことを始めなければならなかったからです。多くの場合、最大の富裕層は最も強力な運転資金ニーズを持っています。私たちはまずそれを解決したいのです。長期的には、多くのクリエイターが我々のところに来て、スタートを切ることになるでしょう」。

彼は、今の時代は工業的な経済から、メディアの制作者や配信者が活躍する経済へと移行していると考えている。

「これからの商売は、クリエイターが中心になっていくでしょう。Mr.Beastは何百万人ものサブスクライバーを持ち、今ではハンバーガーやキャンディバーを販売しています。しかも、それは他の小売店を凌駕しているのです。これは彼がまず配信に着手したからに他なりません。私たちはクリエイターが世界を支配できるようにするにはどうしたらいいかを考えています。というのも、全てのビジネスはクリエイター中心主義という引力に引き込まれるようになると考えているからです」。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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