「FUNDBOARD」「株主総会クラウド」運営のケップル、4.7億円を調達

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ケップル 代表取締役社長 神先孝裕氏
Image credit: Kepple

未上場株式管理「FUNDBOARD」や株主総会開催効率化「株主総会クラウド」を運営するケップルは14日、三井住友信託銀行の CVC「SuMi TRUST イノベーションファンド」、SBI インベストメント、SMBC ベンチャーキャピタル、ストライク、辻・本郷ビジネスコンサルティングから資金調達したことを明らかにした。「SuMi TRUST イノベーションファンド」からの調達は、今年1月の資本業務提携時に続くものとなる。

ケップルは、公認会計士で税理士の神先孝裕氏が2015年に創業。これまでに勉強会&コミュニティの「KEPPLE ACADEMY」、非上場企業の株式管理ツール「FUNDBOARD」、起業家紹介動画メディア「STARTUP TV」を提供している。これまでに、2018年4月に個人投資家4人から3,000万円、2018年12月に日本経済新聞社などから2.7億円、2019年3月には傘下に野村インベスター・リレーションズなどを擁する野村総合研究所(東証:4307)から8,000万円を調達している。

ケップルは、FUNDBOARD や株主総会クラウドを通じて集まったスタートアップや投資家に対し、株価算定、財務デューデリジェンス、VC のファンド決算支援といったプロフェッショナルサービスを拡大しつつある。今年1月の三井住友信託銀行との資本業務提携をめぐっては、同行がスタートアップ・コミュニティへの関わりを強化し、CVC の立ち上げを含めた事業会社へのオープンイノベーション支援を強化する意図があることを明らかにしていた。

FUNDBOARD や株主総会クラウドは共に未上場企業の経営のための SaaS だが、よりユーザにとっての利便性を高めたり、アップセルを図るにはより包括的なサービスの提供が求められる。プロフェッショナルサービスを強化し、経営に必要なサービスをワンストップで提供するのにはそんな背景があると見られる。

このような動きは、アメリカの同業 Carta などにも見られる傾向だ。Carta は今年2月、セカンダリマーケットの創設を明らかにしている。また、先月には既存取引所とは違ったアプローチとして、 Founders Fund や Andreessen Horowitz らが発起したシリコンバレーの新取引所「長期証券取引所(The Long-Term Stock Exchange、略称:LTSE)」に Asana と Twillio が 初上場した

今年初めに神先氏に聞いた話では、ケップルは年内にも FUNDBOARD と株主総会クラウドを統合する計画で、機能をブラッシュアップし、ユーザであるスタートアップや投資家の利便性を高める計画だ。また、VC のファンド決算支援の機能を持つことから、最近増えているマイクロファンドへの決算支援なども強化していきたいとしていた。

株主総会効率化の分野では、金融大手 Citi からスピンオフした、ロンドン拠点の投資家向け議決権代理行使プラットフォーム「「Proxymity」が昨年7月、金融各社から2,050万米ドルを調達している。日本では昨年6月、スマートラウンドが提供する「smartround」が、新機能「株主総会 smartround」をローンチした。

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