今月の調達ニュース
今月の国内スタートアップの主要な資金調達ニュースをお届けします。

初期コストゼロの店舗向け顧客エンゲージメント支援アプリ「toypo(トイポ)」、5,700万円を調達——福岡から事業拡大へ(7月29日)
- トイポは、アーリーステージで資金調達を完了したことを明らかにした。前回ラウンド(エンジェルラウンド相当と推定される)には TLM(現在の mint)と田中邦裕氏(さくらインターネット代表取締役社長)、今回ラウンド(シードラウンド相当と推定される)には FGN ABBA Lab ファンド、F Ventures、East Ventures が参加し、両ラウンドを合計した累計調達額は5,700万円に達した。
評価額240億円、スニダンは62億円調達してアジア戦へーーライバル・モノカブも買収(7月29日)
- SODAは、第三者割当増資の実施を公表した。引受先となったのはNAVER子会社のKREAM、Altos、SoftBank Ventures Asia、JAFCO Group、および既存投資家のbasepartners、コロプラネクスト、THE GUILDなど。ラウンドはシリーズCでリードはKREAMが務めた。同社の今回ラウンド評価額は240億円で、調達した額は約62億円。それぞれの出資比率は開示していない。
- 同じくスニーカー特化のマーケットプレイス「モノカブ」の買収も公表した。既存投資家に対して発行済みの全株式を現金で買い取る。株価については非公開で、モノカブの経営陣およびチームはそのまま継続してサービス運営にあたる。買収にあたっての詳細な条件や契約内容については公表しない。
ネットスーパー立ち上げ・サプライチェーン最適化支援の10X、シリーズBで15億円を調達(7月28日)
- 10X は、シリーズ B ラウンドで約15億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、DCM Ventures と ANRI。両社はともに昨年5月に実施された 10X のシリーズ A ラウンドに参加しており、それに続くフォローオンでの出資だ。
モバイルオーダーPOS「ダイニー」運営、シリーズAで3.5億円を調達——GCP、Coral、ANRIから(7月27日)
- dinii は、シリーズ A ラウンドで約3.5億円を調達したことを明らかにした。このラウンドはグロービス・キャピタル・パートナーズがリードインベスターを務め、に参加したのは、Coral Capital と ANRI が参加した。これは、ANRI や個人投資家複数(名前非開示)らが参加した2019年8月のシードラウンドに続くものだ。今回の調達を受けて、これまでの累積調達額は約4.8億円に達した。
大分発ノーコード採用サイト提供のHAB&Co.、医療・福祉人材派遣大手のトライトグループが買収(7月21日)
- HAB&Co.(ハブアンドコー)は、大阪を拠点とする医療・福祉業界向け人材派遣・人材紹介大手トライトグループにより完全子会社化されたことが明らかになった。トライトグループが HAB&Co. の全株式を取得した。取得金額は明らかになっていないが、日経は数億円規模と伝えている。HAB&Co. は昨年7月のプレシードラウンドに続き、昨年9月にシードラウンドを実施しており、この時点での時価総額を INITIAL は2億2,000万円と報告していた。
AI先生「atama plus」51億円調達の衝撃、世界戦に向けグローバル機関投資家が出資(7月21日)
- atama plusは21日、シリーズBラウンドでの増資を公表する。調達した資金は約51億円で、出資したのは既存投資家のDCMベンチャーズ、ジャフコ グループ、新規投資家としてテマセク・ホール ディングス傘下のPavilion Capital、米資産運用のT. Rowe Priceなどが参加した。評価額などの詳細は非公開で、同社の増資額は2017年4月の創業から累計で82億円となる。
口コミを店舗改善に活かせる「口コミコム」運営、Coralなどから3.3億円を調達(7月20日)
- movは、Coral CapitalおよびSMBCベンチャーキャピタルを引受先とする第三者割当増資の実施を公表している。調達した資金は3億3,000万円でCoral Capitalが3億円を出資する。
オーダーメイドインソール「HOCOH(ホコウ)」開発、ANRIとアシックスのCVCから資金調達(7月20日)
- ジャパンヘルスケアは、ANRI とアシックス・ベンチャーズから資金調達したと発表した。調達金額は非開示。同社にとっては、2019年9月に実施した DMM と個人投資家からの調達(約1,100万円)、2019年12月に実施したグローカリンクと高頭博志氏からの調達(約1,400万円)に続くものだ。
医療介護DXのドクターメイト、農林中金らから1.8億円を調達——介護施設向け遠隔医療相談・オンコール事業を加速(7月20日)
- ドクターメイトは、農林中金(農林中央金庫)イノベーションファンド(GP:グローバル・ブレイン、LP:農林中金)らから1.8億円を調達したと発表した。調達金額には、みずほ銀行と商工中金からのデットファイナンスが含まれる。ラウンドステージは明らかにされていない。
クラウド受付のRECEPTIONIST、グローバル・ブレインが出資(7月20日)
- RECEPTIONISTは、第三者割当増資の実施を伝えている。引受先になったのはグローバル・ブレインで調達額や払込日、株価などの詳細は非公開。2017年のサービスリリースから約4年で導入した社数は4000社、年間120万人が利用するとしている。
日本人起業家によるベトナムの飲食店向けB2Bマーケットプレイス「KAMEREO」運営、シリーズAで5億円を調達(7月19日)
- KAMEREO は、シリーズ A ラウンドで5億円を調達したことを明らかにした。このラウンドに参加したのは、タイ財閥 CP Group(Charoen Pokphand)傘下の食品関連企業 CPF Group、Quest Ventures(求索創投)、ジェネシアベンチャーズと、名前非開示の個人投資家。ジェネシアベンチャーズは、前回の2019年1月に実施されたラウンドに続く参加となる。
家計簿プリカ「B/43」のスマートバンクが10億円調達、グローバルブレインやANRIら出資ーーアプリだけで開設できるペア口座も提供開始(7月19日)
- スマートバンクは、都内で記者会見し、新機能となる「ペア口座」の提供開始および第三者割当増資の実施を公表した。増資を引き受けたのはグローバル・ブレイン、ANRI、BEENEXT、SV FRONTIERとVOYAGE GROUPが共同で立ち上げたSV-FINTECH Fund、GMO Venture Partners、みずほキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、AGキャピタル、Heart Driven Fundの9社。調達した資金は10億円。
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