クリエイターエコノミー新局面
今週の話題(8月16日〜20日):デジタルフリマ「elu」開始2カ月・5,000人が2,500万円売買の好発進、クリエイターエコノミーは新たな局面へ
アルが提供するデジタルコンテンツのマーケットプレイス「elu」が正式公開。本誌でも独自の取材記事を掲載し、その立ち上がりについてお伝えしました。

流通総額は2カ月で2500万円
- けんすう氏によると販売数は3,700件、出品者の数は5,000人を超えたそうです。彼からもらったデータを参考に本誌でグラフを作成したところ、5週目あたりから出品数に対してのGMVが大きく伸びていました。出品数に対する販売数か、もしくは単価が変わったことが予想されます。
クリエイターエコノミーとは
- 「個人の情報発信やアクションによって形成される経済圏」を指します。漫画やアニメなどのイラストレーションはもちろん、前述したTikTokやYouTubeに出演して自己表現する幅広い人たちの活動が対象です。
フルタイムで稼ぐクリエイターは世界200万人
- 協会の調査によると、クリエイターエコノミーの総市場規模は約1,042億ドル(約11.4兆円・2021年5月時点)と推定されており、クリエイターであると自認している人は世界で5,000万人、少なくとも200万人以上がフルタイム以上の収入を得ているそうです。
今週の調達ニュース
今月の国内スタートアップの主要な資金調達ニュースをお届けします。

報道テクノロジーのJX通信社が20億円調達(8月19日)
- 引受先になったのはあいおいニッセイ同和損害保険、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ、SMBC日興証券と、グローバル・ブレイン、ABCドリームベンチャーズの計5社。あいおいニッセイ同和損害保険とは業務提携契約も締結する。
ソーシャルコマースプラットフォーム「pippin(ピッピン)」6,500万円を調達(8月18日)
- Coral Capital と GxPartners から6,500万円を調達したと発表した。ポストシードないしプレシリーズ A 相当のラウンドと見られる。同社にとっては、2019年12月に実施したラウンド(シードのエクステンションかブリッジと推定)に続く調達だ(発表は2020年1月)。GxPartners はこの際に続く今回のフォローオン参加となる。
AI活用の創薬支援プラットフォーム提供MOLCURE、シリーズCで8億円を調達——グローバルでの営業展開を強化(8月18日)
- シリーズ C ラウンドで8億円を調達したことを明らかにした。このラウンドのリードインベスターはジャフコグループ(東証:8595)が務め、STRIVE 、SBI インベストメント、日本郵政キャピタル、GMO ベンチャーパートナーズ、日本ケミファ(東証:4539)が参加した。

マイクロモビリティ「LUUP」、総額20億円を調達しシリーズBをクローズ——森トラストやONLabのESGファンドらが新たに参加(8月17日)
- Luup は17日、シリーズ B ラウンドを約20億円の調達でクローズしたことを明らかにした。シリーズ B ラウンドと推定される。今年5月発表のラウンドの継続で、今回出資を表明したのは、森トラスト、DG インキュベーションが運営する Open Network Lab の ESG ファンド「Earthshot ファンド」、ZENRIN FUTURE PARTNERS、大東建託(東証:1878)など。
BRIDGE Members
BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。- 会員限定記事・毎月3本
- コミュニティDiscord招待