冷凍食品大手のニチレイ(東証:2871)は、AI 献立自動作成アプリ「me:new(ミーニュー)」を開発・提供するミーニューを買収したと発表した。ニチレイはミーニューの全株式を取得する。買収金額は不明。この買収を受けて、ニチレイの献立自動生成アプリ「conomeal kitchen(このみる きっちん)」と、ミーニューのアプリが統合される。アプリとしては、me:new のブランドが存続する。

Image credit: me:new / Nichirei
2014年初めにローンチした me:new は、岡山大学インキュベータから輩出されたスタートアップだ。ドコモ・ベンチャーズが同年3月に開催した第2期インキュベーション・プログラムのデモデイで優勝。その後、マネタイズ手法の編み出しに苦労しながらも、受託開発をしながら再度事業加速する時機を伺っていた。2016年8月に IBM BlueHub 第3期に採択された。
2018年5月にトマト銀行(東証:8542)、アドイノベーションの石森博光氏と竹内純氏(両者とも個人投資家として参加)から(調達額は不明)、同年6月にトレンダーズ創業者で現在キッズラインを営む経沢香保子氏から、同年12月に東京電力エナジーパートナー(TEPCO EP)の CVC である東京電力フロンティアパートナーズ(TEPCO FP)から、2019年7月にカルチュア・コンビニエンス・クラブ傘下のデータベース・マーケティング事業子会社 CCC マーケティングから資金調達していた。
<me:new のこれまでの軌跡>
- AI献立提案「me:new(ミーニュー)」、コープこうべと「こんだてアシスト」をローンチ——献立選択→食材調達がワンタップで
- AI献立自動作成アプリ「me:new(ミーニュー)」、CCCマーケティングと資本業務提携——Tカードと連携、献立の自動レコメンド等を実現へ
- AI献立自動作成アプリ「me:new(ミーニュー)」運営、東京電力EPのCVCから資金調達
- AI献立自動作成アプリ「me:new(ミーニュー)」、女性起業家の経沢香保子氏から資金調達——経沢氏は、ミーニューの顧問に就任
- 1週間分献立自動作成アプリ「me:new(ミーニュー)」のAIが進化、40万人分のデータを元に提案が可能に——事業加速に向け経営陣を大幅増強
- 1週間分の自動献立作成サービス「ミーニュー」の会員数が10万人を突破、食材の宅配や法人向けサービスも
- まずは奥さんを虜にするサービスをーー1週間分の献立を教えてくれる料理サイト「me:new」にiOSアプリ
- 家事シェアの「エニタイムズ」と一週間分の献立自動作成サービス「me:new(ミーニュー)」が連携
- ドコモ・イノベーションビレッジが第2回デモデイを開催——レシピ提案アプリ「me:new(ミーニュー)」がグランプリを受賞
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