Nvidia「エンジニア向けメタバース」を公開ーー仕事ができる仮想世界(2/3)

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Above: Blender has more than 3 million users. Image Credit: Nvidia

Blenderの登場

(前回からのつづき)Blenderはオープンソースの代表的な3Dアニメーションツールだ。今回さらにUniversal Scene Description(USD)に対応したことで、アーティストがOmniverseの制作パイプラインにアクセスできるようになった。Pixarはユーザー自身がデジタルツールを組み合わせて3Dイメージを作成・共有できるようにするために、自社の映画用のUSDを作成している。

「私たちはOmniverseをUSDに基づいて構築しました。USDは非常に困難な3D環境の複雑性を初めて考慮し、標準化したものです。ピクサーから始まったこのソフトウェアは、瞬く間に様々な業界で採用されました。建築用のソフトウェアが、USDや製造業、エンターテイメントもサポートするようになっています」(Kerris氏)。

さらに、AdobeはNvidiaと共同でSubstance 3Dのプラグインを開発しており、OmniverseにSubstance Materialのサポートをもたらし、OmniverseとSubstance 3Dのユーザーに新しいマテリアル編集機能を開放する予定だ。様々なオブジェクトのマテリアルがよりリアルに見えるようになるとKerris氏は説明する。

Above: Blender can bring millions of open source users to the Omniverse. Image Credit: Nvidia

「非常に複雑なサーフェスをレンダリングするための物理ベースのユーバーマテリアルシェーダーです。Omni Surface Material Shaderは、不完全なシナリオにも対応できるようになります。信憑性を高めるためには、完璧ではない要素やサーフェスが必要なのです」(Kerris氏)。

Kerris氏によると、Omniverseはデザイナー、アーティスト、レビュアーがどこにいても共有された仮想世界の中で、主要なソフトウェア・アプリケーションを使ってリアルタイムに共同作業を行うことを可能にしてくれるという。Nvidiaは開発者、パートナー、顧客からの意見を取り入れ、個人から大企業まで誰もが他の人と協力して、物理的な世界と同じように見て感じて動作する素晴らしい仮想世界を構築できるように、プラットフォームを進化させようとしている。

Nvidiaではメタバースを「没入感のある、つながった共有仮想世界」と定義している。アーティストは世界に一つだけのデジタルシーンを作り、建築家は美しい建物を作り、エンジニアは家庭用の新しい製品を設計することができる世界になる。デジタルツインと呼ばれるこれらの作品は、デジタルの世界で完成された後、物理的な世界に持ち込むことができる。

「今後もコツコツと積み上げていくことで、メタバースには多くの仮想世界が存在することになるでしょう。それを推進するものとしてエンターテイメントがあります。しかし私は、BMWをはじめとする大手企業がデジタルツイン環境での仮想世界を標準化することで、より大きな影響力を持つようになるだろうと考えています。そしてこれがメタバースの一部であり、彼らのビジネスの一部であり、物事を本当に変革する革命になるのだと考えています」(Kerris氏)。

Jon Peddie ResearchのアナリストであるJon Peddie氏は声明の中でこうコメントした。

「Nvidiaはあらゆるタイプのデザイナーのニーズを幅広く理解し、彼らが必要とする多くのツールを無料で提供することで、メタバースの約束を果たした。さらにOmniverseプラットフォームは、共通の仮想空間で真に協力的で創造的なイノベーションを初めて可能にし、ほぼすべての産業を変革する可能性を秘めている」

次につづく:Nvidia「エンジニア向けメタバース」を公開ーー番組制作から山火事のシミュレーションまで(3/3)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

 

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