エドテックスタートアップEmeritus、ソフトバンクらから6.5億米ドルを調達——インドで今年23番目のユニコーンに

SHARE:

Tech in Asia では、有料購読サービスを提供。有料記事の閲読、全記事への回数無制限閲読、5万社を超える企業データベースへの無制限アクセス、カンファレンスへの限定割引などの特典があります。詳しくはこちらから


インドのエドテック企業 Emeritus は、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2Accel がリードしたシリーズ E ラウンドで6億5,000万米ドルを調達した。今回の資金調達は、プライマリーファンドとセカンダリーファンドを組み合わせたもので、Emeritus の時価総額は32億米ドルに達し、ユニコーンの基準である10億米ドルをはるかに超えた。

左から:Eruditus 共同創業者 Ashwin Damera 氏と Chaitanya Kalipatnapu 氏
Photo credit: Eruditus Group

Chan Zuckerberg Initiative、Sequoia India、Prosus、Bertelsmann、Leeds Illuminate などが Emeritus の現在の投資家だ。世界的な教育機関 Eruditus Group のオンライン部門である Emeritus は、新たな資本を用い、より多くのコースの開発、新たな製品や産業分野の創出、政府や企業との取引事業の拡大、新たな地理的市場の開拓、買収のための資金調達を行う。

今回の資金調達は、シリコンバレーを拠点とする STEM 教育企業 iD Tech を2億米ドルで買収したのに続くもので、同社の K12(幼稚園から高校を卒業まで) 分野への進出を示すものだ。Emeritus の共同創業者兼 CEO Ashwin Damera 氏は、Tech in Asia の取材に対し、「当社は、企業間取引、新しい分野、地域を超えた M&A の機会を検討している」と述べている。

Emeritus は、今後10年間で300億米ドル規模の市場になると予想されるインドのエドテック分野において、ソフトバンクが行う2番目の大きな賭けとなる。ソフトバンクは、オンライン学習プラットフォームで「Unacademy」にも投資しており、同社の現在の時価総額は34億米ドルに達している。

今回の資金調達で、Emeritus は今年23社目のインドのユニコーンとなった。今週初めには、同じくインドのエドテック企業 upGrad が時価総額10億米ドルを突破した。2015年に設立された Emeritus は、50以上の一流大学と提携して開発された250以上の専門的な学習プログラムを持ち、急速に変化する職場に向けて専門家を準備する世界的スキルアッププラットフォームを構築している。

世界経済フォーラムによると、このようなスキルアップへの取り組みは、2030年までに530万人の新規雇用を創出する可能性があるとしている。過去12ヶ月間で、Emeritus は全世界で前年比100%以上の急成長を遂げ、今年は5億米ドル以上の予約を実現する予定だという。同社は昨年8月、シリーズ D ラウンドで、時価総額7億米ドル以上で1億1,300万米ドルを調達していた。

【via Tech in Asia】 @Techinasia

【原文】

BRIDGE Members

BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。
  • 会員限定記事・毎月3本
  • コミュニティDiscord招待
無料メンバー登録