起業支援「StartPass」、煩わしさゼロでスタートアップに最適なHRサービスを提案する「Start HR Guide」をローンチ

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起業支援プラットフォーム「StartPass」を運営する StartPoint は、StartPass の会員スタートアップ向けに、最適な HR サービスを提案する「Start HR Guide」を提案する「Start HR Guide」をローンチしたと発表した。スタートアップにとっては、複数サービスを比較検討する手間が省け、HR サービス提供会社から営業連絡を受ける煩わしさからも解放される。StartPont はこの仕組み単体での利益を追求しないため、スタートアップは自社要望に沿った中立的立場からの紹介を受けることが期待できる。

StartPoint は、AppBroadcast を創業、のちにバイアウトし、これまでにエンジェル投資家として数十社に投資・支援してきた小原聖誉氏による〝スタートアップのためのスタートアップ〟だ。駆け出しのスタートアップは往々にして少人数であり起業家は忙しい。月々一定の少額を会費として支払うことで、プロダクト開発、ビジネス開発、チーム組成、ファイナンス戦略、PR 活動などを起業家に代わる形で支援してくれるのが StartPass だ。現在250社ほどが利用している。

スタートアップが資金調達をしたとき、その資金使途の多くは人材獲得やマーケティング強化に使われる(コロナ禍以前は、オフィスの賃貸コストも大きな割合を占めた)。優秀な人材を獲得するために HR サービスを活用することになるが、複数サービスを比較検討するには時間と労力を割く必要があり、資料請求やデモを受けると営業攻勢に合うかもしれない不安が残る。StartPoint では HR サービスに求める要件をスタートアップからヒアリング、その内容を元に適切な HR サービスを紹介する。

現時点で「Start HR Guide」への参加を表明している HR サービス

スタートアップが求める要件を HR サービス提供会社(サービス開始当初、約20社が参加)に伝え、適切なサービスの組み合わせや利用法を照会する過程では、問い合わせをしているスタートアップの社名はサービス提供会社に開示されない。小原氏によれば、この過程は StartPoint のスタッフが介在する形でチャットなどで行われ、スタートアップのニーズにピンポイントでフィットしたサービスを紹介すること、スタートアップに一切の煩わしさを感じさせないようにしている点に重きを置いたという。

StartPoint が紹介したスタートアップが HR サービスを使い始めた場合、そのサービス提供会社が StartPoint に送客手数料を支払う場合もあるが、全てのケースでそうではない。StartPass は月額会費制で、StartPass には会員スタートアップにサービスを提供したいパートナーが数多くいることから成立するサービスだ。自身も起業家である小原氏の、起業家に報いたい、エコシステム醸成に寄与したいとの思いから生まれたサービスといえよう。

駆け出しのスタートアップにとっては、HR サービスの選定以外にもペインはあるが、今回は特にペインが大きいもの、煩わしいものを肩代わりする観点で HR サービスを選んだという。StartPoint はこれまでに、スタートアップのプロダクト向け保険の紹介で三井住友海上と、資金調達支援でインキュベイトファンドと、PR マーケティング支援で TechCrunch Japan との連携を発表している。BRIDGE には、資本政策に関わる記事を数本寄稿いただいた

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