Zoom商談の書き起こしとCRM連携で営業効率化「amptalk」、正式ローンチと1億円のシード調達を明らかに

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Image credit: Amptalk

音声認識技術などを使って、オンライン商談を解析し営業活動の効率向上を支援するツール「amptalk(アンプトーク)」を開発・提供する amptalk は、6月にシードラウンドで約1億円を調達していたことを明らかにした。このラウンドに参加したのはジェネシア・ベンチャーズとモバイル・インターネットキャピタル(MIC)。同社では、調達した資金をプロダクト開発・販売のための人材採用に充てるとしている。なお、先週1日には、amptalk は正式版のローンチを発表していた。

amptalk は2020年6月、化学メーカー大手で MR(医療従事者向けの営業担当)業務に従事していた猪瀬竜馬氏が創業。この化学メーカー大手に在籍当時、アメリカの買収先企業に2年にわたり出向を経験。レガシーな会社であるにもかかわらず、多くの最新テクノロジーを取り入れている状況を目の当たりにし、帰国後に独立・起業を決意した。プロダクトの性格からコロナ禍を意識したもののように思えるが、実はそれ以前から開発に着手していたとのことで、ユーザフィードバックを取っている間にコロナ禍に突入してしまったそうだ。

オンライン商談を録画して、自分の商談を振り返ったり、他の営業担当者の商談を見たりして、営業スキルの向上に繋げようとする動きは企業各社で活発化している。amptalk では当初、客側・営業側の役回りを設定し商談を擬似的にトレーニングするロールプレイ効率化ツールを作っていたが、ロールプレイだと、忙しい営業担当者に本業以外の工数が多数発生してしまうため、日常的に活用してもらうことが難しいと判断。 Zoom、Google Calendar、Salesforce と連携した商談解析ツールにピボットしたという。

Image credit: Amptalk

amptalk を使えば、Zoom でクラウド録画が完了する毎にその動画データが ampltalk に連携・解析される。営業側、顧客側、それぞれ声を発している時間が可視化され、音声認識により、その会話内容がプロダクトに関わるものか、競合に関わるものか、価格に関わるものか、などが色分けされる。会話内容の判定のために個社毎に単語の登録は必要だが(例えば、A 社にとっての競合社名は B 社にとってはそうとは限らないため)、会話内容のバランスの可視化や該当部分の頭出しが効率化されることがわかる。

営業担当者にとっては、商談記録を CRM に登録することも面倒だろう。amptalk では、Zoom で商談をした相手のメールアドレスをもとに、過去に商談実績があったかどうかも含めて、自動的に Salesforce に記録が連携・出力される。音声認識の技術はコモディティ化しつつあるが、会話内容の解析や統計データの出力などを一気通貫で処理できるのが特徴で、将来的には、「売れている人」と「売れていない人」の会話内容を比較できるような機能を追加する計画もあるようだ。

セールスエネイブラーと呼ばれるこの領域では、アメリカのAI音声解析 CRM「Gong.io」が6月のシリーズ E 調達で、時価総額が72.5億米ドルに達した。また、〝売れるトーク〟をパターン解析する AI スタートアップのコグニティは昨年1月に1.5億円をシリーズ B 調達、累積調達額は5億円に達した。猪瀬氏は、「人のクセは、簡単には治らない。主観的な評価を排除し、定量的に理解してもらわいと行動変容に繋がらないことから、amptalk の強みは十分出せると思う」と、今後の成長への意気込みを語った。

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