中国の配車プラットフォーム「T3(T3出行)」、約856億円を調達か

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Image credit: T3(T3出行)

中国の配車プラットフォーム「T3(T3 出行)」が、国有金融コングロマリットの Citic Group(中信集団)がリードしたラウンドで50億人民元(約856億円)の調達に近づいていると、中国メディア LatePost(晩点)が名前非開示の情報筋3人を引用して23日に報じた。

重要すべき理由:Didi(滴滴出行)の競合で、特に国有企業が出資する T3 は、7月に Didi がサイバーセキュリティの審査を受けて以来、資金調達を行う上で新たな波にさらされている。

詳細情報:2人の関係者が LatePost に語ったところによると、投資会社各社は中国の配車サービス市場におけるこの新しい機会に「非常に熱心」であるとのことだ。「各社は100億人民元(約1,700億円)以上の投資入札を行っている」と LatePost に語っている。

  • 中国東部の南京市に本社を置く T3 は、国有の自動車メーカーである FAW(一汽)、Dongfeng(東風)、Changan(長安)や、テック大手の Alibaba(阿里巴巴)、Tencent(騰訊)の支援を受けて、2019年7月にローンチした
  • 8月、T3 は1日あたり平均120万回以上の配車提供を完了し、この数字は12月から70%増加したという。T3は、同じ月に平均2,000万回の配車提供を達成した圧倒的なプレーヤーである Didi にまだ遠く及ばない。
  • T3 の広報担当者に対し TechNode は24日に取材を試みたが、この報道についてのコメントを拒否し、このニュースは「会社の公式発表に従うべき」と述べた。

背景:中国の民間自動車メーカー Geely(吉利汽車)の配車サービス部門 Caocao(曹操出行)は、9月初旬に国有企業グループを中心とした投資家から38億人民元(約646億円)を調達した

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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