コミック雑誌老舗「Heavy Metal」、NFTでデジタルコレクターズアイテム発行へ

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Heavy Metal マガジンの NFT があなたのものにやってくる。
Image Credit: Heavy Metal
Heavy Metal は、44年間に渡ってジェットコースターのようなメディア業界を生き抜いてきた会社だが、今後も継続していくために Crypto.com と提携して NFT(非代替トークン)への移行を進めている。

ファンタジー、SF、ホラー分野の代表的な出版社である Heavy Metal は、ブロックチェーンの透明で安全な台帳を利用することで一点物として認証する NFT の収益化の可能性を活用することを計画している。Crypto.com と協力すれば、希少なデジタルコレクターズアイテムを作成し、ファンやコレクターに販売することが可能となる。

ニューヨークの出版社である Heavy Metal は、Crypto.com の NFT を収集・取引するためのプラットフォームを利用して、1977年以来ファンタジー、SF、ホラーのジャンルをカバーしてきた同社のコミックブックのコンテンツに新たな価値を見出すことを計画している。中心となるのは Heavy Metal Magazine で、今回の提携によりファンやコレクターがさまざまな限定コンテンツを探索したり取引したりできるよう、Crypto.com に Heavy Metal Magazine ストアが開設される。

NFT マーケットプレイスでの同誌のデビューコレクションは、9月15日午前9時(太平洋時間)にリリースされる予定だ。

Heavy Metal CEO の Matthew Medney 氏は、VentureBeat に宛てたメールの中で以下のように語った。

Heavy Metal は、常にコンテンツ、配信システム、そして思想の最先端を走ってきました。この輝かしいブランドを、印刷およびデジタル雑誌から NFT のコレクターズアイテムに移行することは、ブランドがミッション・ステートメントで大切にしている倫理観の自然な流れでした。

NFT のバンドワゴン

Heavy Metal は、200人以上のアーティストと協業している。
Image Credit: Heavy Metal

この1年で、NFTはアート、スポーツグッズ、音楽など、他のアプリケーションでも爆発的に普及した。「NBA Top Shot」(バスケットボールカードをデジタル化したもの)はその一例だ。Animoca Brands が発行し、Dapper Labs が構築した「NBA Top Shot」は、7億5000万米ドルの売り上げを突破した。また、Beeple というアーティストによるNFTのデジタルコラージュ作品はクリスティーズで6,930万米ドルで落札さた。投資家は NFT に資金を投入しており、その中にはゲームのファンも含まれている。NFT の週次収益は5月にピークを迎え、その後暴落。しかしまた、8月には新たなピークを迎え、現在は週次で1億6,500万米ドル前後の収益を上げている

Medney 氏は John Connelly 氏との共著であるSF書籍「Beyond Kuiper: The Galactic Star Alliance」の著者だ。Medney 氏は、Heavy Metal の世界への入り口として NFT を作り、George C. Romero 氏のようなクリエイターにファンがアクセスできるようにしたいと考えている。同氏は声明の中で、Crypto.com/NFTとのこれからの4ヶ月間は〝狂気の沙汰〟になるだろうと述べた。また、「パートナーであるHeavy Metal の社長兼スタジオ責任者 Tommy Coriale 氏の言葉を借りれば『Buckle f-up』だ。」と続けた。

SF 小説「Beyond Kuiper: The Galactic Star Alliance」を元にしたイギリスのストリートアーティスト Thumbsの 作品をはじめ、SF をベースにした幻想的な宇宙を表現した作品が初公開される。

NFT に舵を切る Heavy Metal。
Image credit: Heavy Metal

「Beyond Kuiper」コレクションに続いて、Heavy Metal は George C. Romero 氏の父親である George A. Romero 氏が1968年に発表した傑作ゾンビ映画「Night of the Living Dead」のプロローグとなったコミックシリーズ「The Rise」をベースにしたドロップをリリースする予定である。

3つ目のコレクションは、Heavy Metalのポッドキャスト「I Hate Myself」のホストでもあるJoe Trohman氏(マルチプラチナム・ロックバンド「Fall Out Boy」および「The Damned Things」のギタリスト)が最近発表したプロジェクト「The Axe」をベースにしたものだ。「The Axe」は、Joe Trohman氏とコメディアンのBrian Posehn氏が共同で制作した。

コメディ、テレビ、映画での活躍で知られるBrian Posehn氏は、マーベルのコミック「Deadpool」の多くを共同執筆しています。このプロジェクトのイラストは、マーベル、ディズニー、DC などのコミックブックで何百もの作品を手がけてきた熟練のコミックブックアーティスト、Scott Koblish 氏が担当する(「Deadpool」の6年間の連載を含む)。

リスクを取ること

Heavy Metal は1977年の創業以来、ホラー、SF、ファンタジーコミックを出版してきた。
Image Credit: Heavy Metal

1977年に Heavy Metal が創刊された当時、コミックブックは物議を醸した Comics Code Authority によって厳しく規制されていた。Heavy Metal は破壊的なSF、ファンタジー、ホラーの物語を伝え、カウンターカルチャーを支持してきた。

IP 企業として、文化の流れに沿った意味のある方法でコンテンツを提供する方法を見つけることは、当社の持続可能性と成長に不可欠です。NFT の現実は、印刷がデジタルに移行したときに、当社のブランドと主張をファンのために新しく、愛されるコンテンツの道筋に迅速に実装して収益化し、移行の実現ができることを示すもう一つの例です。(Medney 氏)

1981年に同じ名前のアンソロジー映画「Heavy Metal」を生み出したほか、「Blade Runner」や「The Fifth Element」などの映画の土台となったことでも知られている。現在、月刊誌として発行されている本誌は、画期的な新人やベテランの才能によるストーリー、アーティストギャラリー、インタビューなどを掲載しており、また、独立したコミックブックシリーズ、散文小説、ポッドキャストネットワーク、テレビや映画のプロジェクトも展開している。

Crypto.com NFT は、Aston Martin Formula One Team、Beatport、BossLogic、Boy George、Diego Perrone、Lega Serie A、Lionel Richie、Mr. Brainwash、Snoop Dogg など、アート、デザイン、エンターテインメント、スポーツ、ファッションの世界で活躍するクリエイター、セレブリティ、ブランドによる非ファンギブル・トークンを収集・取引するためのキュレーションされたプラットフォームだ。

Crypto.com NFT は Crypto.com によって2021年3月に設立。成長中の仮想通貨アプリ、Crypto.com Visa カード、Crypto.com Exchange、Crypto.com DeFi Wallet で1,000万人以上の顧客にサービスを提供している。Heavy Metalには約20人のチームメンバーがいて、200人のアーティストと仕事をしている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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