オンライン会議ツール界に新旗手登場、「Vowel」がシリーズAで1,350万米ドルを調達

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Image credit: Vowel

バーチャルミーティングプラットフォーム「Vowel」は7日、Lobby Capital がリードしたシリーズ A ラウンドで1,350万米ドルを調達したと発表した。CEO の Andy Berman 氏は、今回の資金調達により同社の累計調達額は1,780万米ドルとなり、調達資金は製品開発やチーム規模の拡大に充てられると述べている。

ある情報筋によると、パンデミックの際、ビデオ会議の1日のトラフィックは535%増加したという。バーチャルミーティングソフトウェア市場は、2027年までに415億8,000万米ドルに達すると予想されているが、その人気は、ハイブリッドワーク、フレキシブルワーク、リモートワークの時代に会議を調整するという課題を裏切っている。Software One の調査によると、会議の調整がうまくいかないと、年間で3,990億米ドル以上の損失が発生するとのことだ。

ニューヨークに本社を置く Vowel は、Andrew Berman 氏、Ben Kempe 氏、Matthew Slotkin 氏、Paul Fisher 氏によって2018年に設立されたビデオ会議プラットフォームで、会議の計画、主催、内容の書き起こし、検索、共有などのツールを提供している。対面式の場合は、会議の各参加者のマイクを使って音声を取り込み、ノイズや偶発的なエコーが少ない高品質な音声信号を提供している。さらに、Vowel は、複数のデータソースとメタデータタグを組み合わせ、会議のキーポイントやコンテキストを特定する。

Berman 氏は、VentureBeat へのメールで次のように語った。

すべての企業は、オフィスに戻った人も、自宅で仕事を続けている人も、あるいはその両方も含めて、新しい働き方を模索している。ハイブリッドな働き方には新しいツールが必要であり、これまで以上に関心が高まっている。我々の目標は、会議前、会議中、会議後に至るまで、より包括的で価値のある会議を実現することだ。つまり、会議前の準備、会議中の会話、会議後のフォローアップなど、会議のライフサイクル全体に焦点を当てている。当社の成長中のチームは、このプロセスを促進するための機能を構築しており、今年の秋以降、迅速にリリースしてゆく予定だ。

AI を活用した会議

Vowel は、混み合った市場で Zoom、Microsoft Teams、Google Meet、Fireflies などの強豪と競っている。しかし、Berman 氏によると、Vowel は AI を使って一般的なビデオ会議の問題を解決しており、他の製品とは一線を画しているという。例えば、Vowel は、顔検出や OCR などの映像解析技術を用いて、会議中の関連ポイントを特定し、参加者に焦点を合わせてビデオを最適化する。また、ハイブリッド会議では、デジタル信号処理技術とビームフォーミングを用いて、デバイス同士をインテリジェントに連携させ、文字起こしや話者識別の精度を向上させる。

Vowel はまた、議題項目、ユーザが書いたメモやアクションアイテム、絵文字の反応、コメント、画面共有コンテンツ、会議の記録などを分析するプラットフォームの既存機能を活用して、AI による会議の要約に取り組んでいるという。現在、会議のキーポイントは、関連するコンセプトをまとめた個別のトピックバケットに整理されている。将来的には、チーム全体や特定の会議の傾向を示す指標をダッシュボードで提供する予定だ。これには、異なるトピックやプロジェクトへの言及が時間の経過とともにどのように変化したか、会議参加者の急増や停滞などが含まれる。

Vowel はまだプライベートベータ版だが、Berman 氏によると、1万人以上のウェイティングリストがあるとのことだ。同社の当面の目標は、製品、デザイン、エンジニアリングの分野で採用を続け、年末には約30人の社員を目標としている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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