GojekとTokopediaの統合会社、IPOを前にアブダビ投資庁から4億米ドルを調達——インドネシア史上最大規模

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Image credit, Gojek, Tokopedia

インドネシアで最も著名なテックグループ GoTo GroupGojek と Tokopedia が統合して発足)は、プレ IPO ラウンドでアブダビ投資庁の完全子会社から4億米ドルを調達することになった。これは、ADIA の子会社 Private Equities Department (PED)が、東南アジアのテクノロジー事業に対して行う初のプリンシパル投資であり、これまでのインドネシアにおける最大の投資となる。

ADIA は今回のラウンドでリードインベスターとなり、Alibaba Group(阿里巴巴集団)、Astra International, Facebook、Global Digital Niaga、Google、KKR、Sequoia India、PayPal、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2、Telkomsel、Temasek、Tencent(騰訊)、Warburg Pincus といった著名な GoTo 投資家のグローバルリストに加わる。

今年8月、ロイターは情報筋の話として、GoTo が数週間以内に最大20億米ドルのプレ IPO 資金調達ラウンドをクローズする予定だと報じた。さまざまな報道によると、GoTo は2021年末までにインドネシアで上場した後、アメリカでの上場を進め、潜在的な時価総額は400億米ドルに達するとされている。

ADIA のプライベート・エクイティ部門エグゼクティブ・ディレクター Hamad Shahwan Al Dhaheri 氏は、次のように述べている。

今回の GoTo への投資は、急成長する東南アジアの市場におけるデジタル経済の成長など、当社の主要な投資テーマに沿ったものだ。この地域、特にインドネシアには大きな可能性があると考えており、活気に満ちた経済的背景は、ADIA がその存在感を深めることを後押ししている。

GoTo は、5月に Gojek と Tokopedia が合併して誕生した。同社はインドネシア最大のデジタルエコシステムであり、そのサービスは、オンデマンド輸送、e コマース、食品・食料品デリバリ、物流・フルフィルメント、金融サービスなど多岐にわたる。2020年には18億件以上の取引が発生し、グループ全体の総取引額は220億米ドルを超えたとしている。

1976年に設立された ADIA は世界中に散在する投資機関で、アブダビ政府に代わって、長期的な価値創造に焦点を当てた戦略により、慎重に資金を投資している。ADIA は、1989年からプライベート・エクイティに投資しており、資産商品、地域、セクターを超えた経験を持つスペシャリストで構成される重要な社内チームを構築している。

【via e27】 @E27co

【原文】

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