
Image credit: Dropbox
Dropboxは、分散して働く従業員の増加に向けて、特にビデオコミュニケーションに焦点を当てた3つの新製品を発表した。
非同期のコミュニケーション(リアルタイムではないコミュニケーション)は、リモートワークの重要な基盤として広く認識されている。これにより、複数の場所やタイムゾーンに分散しているチームが、同時にオンラインでなくてもつながりを保つことができる。電子メールはその代表的な例だが、すべての状況に適しているわけではない。そこで、ビデオの出番となる。
Zoom ブームはよく知られているが、一方で Zoom 疲れというものある。そこで Dropbox は、Dropbox Capture を公開した。Dropbox Capture は、あたかもその場にいるかのように、チーム内の誰もが説明用ビデオやメッセージを共有できるビジュアルコミュニケーションツールだ。
Dropbox Capture を使用すると、ユーザはプレゼンテーションの一部として自分の画面を共有するなど、短いビデオを作成することができる。電子メールでは伝えにくい内容を、バーチャルな会議を重ねることなく伝えることができるのだ。
このようなビデオは、テクノロジーの世界では大きなトレンドとなっている。Asana は6月に自社プラットフォームでビデオメッセージングを開始し、Cisco は8月、Vidcast という非同期ビデオプラットフォームをローンチした。他にも、企業向けビデオのユニコーンである Loom は最近、どんな企業でも自社アプリにビデオメッセージングを追加できる SDK を発表した。
Video Gaga

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クラウドストレージプラットフォームとしての Dropbox は、大容量のビデオを保存するために常に使用されてきたが、同社によると、2019年から2020年にかけて追加されるビデオ編集ファイルの数が50%増加したという。問題は、大容量ファイル、低帯域、異なるフォーマットの組み合わせにより、ビデオコンテンツを仲間やマネージャーと共有することが困難になることだ。
そこで Dropbox は、ビデオコラボレーションツール「Replay」の提供を開始する。これにより、ファイルをダウンロードしたり、メールや Google Docs などのサードパーティのチャネルを介して返信を送ったりすることなく、中央の場所から簡単にフィードバックを要求・受信できるようになる。また、Replay は、特定のフレームに対するコメントや注釈にも対応している。
最後に、ファイルを商品化することでクリエイターの作品の収益化を支援する販売プラットフォーム「Dropbox Shop」も発表した。
このサービスは、写真やイラストなどのデジタルコンテンツにしか適用されないことに注意が必要だ。しかし、これは Dropbox にとって注目すべき進化であり、ユーザはわずか数クリックで自分の作品から商品リストを作成し、誰にでも、どこにでも送ることができる。

Image credit: Dropbox
Dropbox Capture は、ビジネスプランとパーソナルプランのすべての契約者を対象に、9月28日よりベータ版が提供されており、Dropbox Replay と Dropbox Shop は まもなくベータ版が提供される予定だ。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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