ONLabが第23期デモデイを開催、外国人特定技能人材のマッチングプラットフォーム「tokuty」が最優秀賞を獲得

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Image credit: Open Network Lab

Open Network Lab は19日、Seed Accelerator Program 第23期のスタートアップを披露するデモデイを開催した。このバッチには日本の内外から合計156チームのエントリがあり、うち5チームが採択され3ヶ月間にわたってメンタリングや支援を受けた。

新型コロナウイルスの影響で、今回のデモデイはオンライン開催となった。採択された5チームがデモデイでピッチし、デモデイの最後には、主要メンターやデモデイに参加した聴衆らによる審査投票の結果によりチームを表彰した。

審査員は次の方々。

  • 林郁氏(デジタルガレージ 代表取締役社長兼グループ CEO)
  • 畑彰之介氏(カカクコム 代表取締役社長)
  • 村上敦浩氏(カカクコム 取締役)
  • 前川雅彦氏(DG ベンチャーズ 取締役)
  • 佐々木智也氏(デジタルガレージ執行役員)
  • 松田信之氏(デジタルガレージ オープンネットワークラボ推進部部長)
  • Debbie Altomonte 氏(デジタルガレージ 執行役員 SDGs 担当)

【Best Team Award】tokuty by Connectee

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外国人人材の中でも、特に特定技能ビザを持つ人材が求められており、この1年間で需要は7倍まで伸びた。しかし依然として外国人特定技能人材は不足していて、2030年には対象全14業種で625万人が不足すると見られている。これは採用プロセスに原因があるためで、日本の雇用主は全人材の0.4%にしかリーチできず、時間がかかり、また最適な候補者にリーチできていない。

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外国人特定技能人材の採用には、現地国の人材会社を通す必要があるが、Connectee の人材マッチングプラットフォーム「tokuty」は多言語対応しており、現地国の人材会社に対し、雇用主からの求人情報を現地語に訳して迅速に共有し、独自アルゴリズムによるスキルマッチングとあわせ、迅速な人材へのリーチを支援する。現在78社の海外人材会社と提携している。

【Specal Award】【Audience Award】CAVIN by CAVIN

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花が販売されず不良在庫となる「フラワーロス」は深刻で、仕入れられた花の実に30%が捨てられているという。その理由は、卸売を通してしか購入できないこと、在庫の消費期限が4日間と短いこと、大きなロットでしか買えないため多品種少ロットのニーズには対応できないからだ。CAVIN は花の生産者と販売者を結ぶ取引プラットフォームを構築した。

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CAVIN に生産者と販売者が参加することで、双方から取引データ、生産データ、在庫データが集められるため、両者は互いにマーケットイン(顧客の意見やニーズを優先し、それを汲みとって製品開発を行うこと)が可能になる。生産者は価格を自ら決められ、販売者は少ロットで花を購入できるようになる。また、サプライチェーンの垂直統合で、店頭での消費期限も7日間に延びる。

【Specal Award】CuboRex by CuboRex

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CuboRex は不整地作業に特化したサービスロボットのスタートアップだ。不整地で行う作業とは、舗装や整地がされていない場所で行う作業、具体的には、屋外だと、勾配の大きい丘陵地に作られた農地での運搬作業、太陽光発電プラントでの除草作業、屋内だと、し尿処理層の清掃作業などだ。これらの環境では条件や季節により異なる機材が必要になり、金銭的負担が大きい。

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そこで同社ではあらゆる不整地に対応し、電力を供給するだけで稼働できる移動機構を開発した。クローラユニット「CuGo」は、レゴブロックの要領で既に現場で利用中の器具に取り付けて使うことが可能で600台が稼働。また、ねこ車電動キット「E-Cat Kit」も400台稼働している。全農と提携しており、全国の農業事業者にアフターメンテナンス込みのサービス提供が可能だ。

VideoStep by LAMILA

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製造業の現場では、高齢化や労働力不足から技術継承が難しくなっている。外国人労働者とは言葉の壁がコミュニケーションの阻害となり、紙や Excel で集積された情報は共有が難しい。LAMILA が提供する「VideoStep」は製造現場に特化した現場動画共有クラウドだ。動画手順書を作成し技術継承や教育に活用することができる。

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撮影した動画を分割するだけで動画手順書を作成できるので、面倒な編集の手間が発生せず、顧客満足を向上させるためのマネジメントシステム「ISO 9001」にも対応している。また、機械翻訳で13ヶ国語に翻訳が可能で、コロナ禍で海外出張が難しい中、外国人労働者への遠隔での説明にも対応できる。作業者からは写真や動画により作業報告を受けられる。

xTension by xTension

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音楽ライブなどのライブビジネスは、物理的な会場に縛られている。コロナ禍で会場が使えないことで多くのライブが中止を余儀なくされ、業界売上は大幅に下がり、アーティストたちはパフォーマンスを披露する機会を失った。現地から配信するデジタルライブも新たな可能性を拓き始めているが、現場にいる臨場感を味わうことが難しく、映像鑑賞をしているという感覚に近い。

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xTension は、個室に映像をプロジェクター投影することで、会場現地にいなくてもコールアンドレスポンスをに楽しめるようにするプラットフォームだ。他の会場で楽しむ観客の姿がアバターとして VR 挿入されるのに加え、自身もスマホを振ってアーティストを応援することができ、その動きはアーティストのいる現地会場にフィードバックして伝えられる。現在、アルファテスト中。


Open Network Lab プログラムディレクターの佐藤直紀氏によれば、今回の第23期の修了を受け、Open Network Lab は通算で134組のスタートアップを輩出したことになる。また、前回第22期までの輩出スタートアップの、次期資金調達達成率は59.1%、イグジット率は11.6%に達しているとのことだ。

第23期デモデイの開催とともに、第24期への応募受付が開始された。第24期への申込締切は、10月29日の正午となっている。

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