本稿は、10月21〜22日に開催されている B Dash Camp 2021 Fall in Fukuoka の取材の一部。 福岡で開催中のスタートアップ・カンファレンス「B Dash Camp 2021 Fall in Fukuoka」のピッチコンペティション「Pitch Arena」には書類審査を通過した18社のスタートアップが予選に登壇、このうち6社がファイナリストに選ばれた。決勝では、不動…
福岡で開催中のスタートアップ・カンファレンス「B Dash Camp 2021 Fall in Fukuoka」のピッチコンペティション「Pitch Arena」には書類審査を通過した18社のスタートアップが予選に登壇、このうち6社がファイナリストに選ばれた。決勝では、不動産管理周辺の軽作業ギグワークアプリ「COSOJI」を運営する Rsmile が優勝した。
宿泊施設ではレセプションでのチェックインでは宿泊客が紙に記入することが多い。このため、従業員1人あたり5.6時間/日、宿泊客1組あたり15分がチェックインに費やされている。そこで、CUICIN ではスマートフォンで事前チェックイン→チェックアウトできる仕組みを開発した。aiPass の基礎機能とは別に、ホテル毎に求められる追加機能を他システムと連携する API としてカスタマイズ開発する。
介護のコミミは、ICT ツールを探す介護職員と、ベンダーをマッチングする機会を提供する。業界最多の製品掲載数と、介護専門の検索機能により、最短1分で10社以上の資料請求が可能。電話でのサポートも提供する。現時点で、大手介護 IT ツールベンダの80%が契約しているそうだ。将来はベンダのための顧客リード提供だけでなく、職員やベンダからのフィードバック収集や、高齢者向けの介護サービスロボットのモールにも進出する計画だ。
そして彼は2007年、ゲームのコンセプトアートを制作するための会社、Concept Art Houseを設立した。ゲーム開発者の想像力をかきたてる重要な仕事だったが、長い間、小さなビジネスにとどまっていた。彼は、当時のTelltaleの幹部であったMatthew Le Merle氏から資金を調達し、会社を拡大している。
Concept Art Houseは「Call of Duty: Mobile」、「Fortnite」、「Game of Thrones」、「Hearthstone」、「League of Legends」、「Magic: The Gathering」、「Marvel: Contest of Champions」、「NBA 2K series」、「Roblox」、「PlayerUnknown’s Battlegrounds」などこれまでに1,000本以上のゲームを支援してきた。同社は年間70〜80本のゲームの出荷に貢献しておりそのために採用活動も行っている。今後、それら新入社員をどこに配置するかは、興味深い問題だ。
Concept Art Houseは、もはやただの小さなアートハウスではなくなった。ビデオゲーム用のアートやノンファンジブル・トークン(NFT)のコレクションを制作するこの会社は、2500万ドルを調達した。 サンフランシスコを拠点とする同社は、アーティスト、ブロックチェーンゲーム会社、ミュージシャン、セレブリティたちが熱狂するNFTブームに参加している。多くの場合、Concept Art Hous…
Concept Art House helped Frank Miller with his NFT art. Image Credit: Concept Art House
Concept Art Houseは、もはやただの小さなアートハウスではなくなった。ビデオゲーム用のアートやノンファンジブル・トークン(NFT)のコレクションを制作するこの会社は、2500万ドルを調達した。
サンフランシスコを拠点とする同社は、アーティスト、ブロックチェーンゲーム会社、ミュージシャン、セレブリティたちが熱狂するNFTブームに参加している。多くの場合、Concept Art Houseはこういった面々がファンやゲーマーにコレクターズアイテムを販売する際に使用するアートを提供している。
例えば、Concept Art HouseはGala Labsと協力して、Frank Miller氏が手がける『Sin City』の30周年を記念したNFTドロップを制作した。その結果、Miller氏による『Sin City』のオリジナル作品が84万ドルで落札されるなど、記録的な売り上げを達成している。(ちなみにConcept Art HouseのCEOであるJames Zhang氏は11月9日・10日に開催されるオンラインイベント「GamesBeat Summit Next」でパネルのモデレーターを務める予定だ)。
Concept Art HouseのCEOであるJames Zhang氏は、GamesBeatのインタビューで、「ファンコミュニティとアートの組み合わせが、NFTの価値を高めている」と語る。同社は現在、NFT、アート、ゲームの交差点にいるという。
Above: James Zhang, CEO of Concept Art House. Image Credit: Concept Art House
DappRadarによると、NFTの市場は2021年の第3四半期に過去最高を更新し、今年の最初の9カ月間で132億ドルの売上を記録した。NFTはアート、スポーツのコレクターズアイテム、音楽など、他の用途でも爆発的に普及している。NBA Top Shot(コレクター向けバスケットボールカードをデジタル化したもの)はまさにその一例になる。
Dapper Labsから発売されたNBA Top Shotは、わずか1年で7億8000万ドルの売り上げを突破した。また、BeepleというアーティストによるNFTのデジタルコラージュ作品はクリスティーズにおいて6,930万ドルで落札された。投資家はNFTに資金を投入しており、その中にはゲームファンも含まれている。NFTの週次収益は、5月にピークを迎えた後、一旦暴落したが、8月、9月は再び上昇し、下落した後、安定している。
多くの投資家たちが集結
Above: Concept Art House’s investors. Image Credit: Concept Art House
Concept Art Houseは、既存および新規の投資家から資金を調達した。ベンチャーキャピタルファンド、NFTプラットフォーム、デジタルエンタテインメント企業のCEOを含む個人投資家など次のような面々がラウンドに参加している。以下にご紹介しよう。
このような投資家たちの顔ぶれは、Concept Art Houseの多様なサービスに対する需要と、Crypto Art House部門がNFT領域で急成長していることを物語っている。
Dapper Labsの共同設立者であるMik Naayem氏は、Concept Art Houseの取締役会に参加する。Zhang氏の取締役会には、会長のMatthew Le Merle氏とJenny Chen氏も参加しており、Concept Art HouseはNFTに関する知識を持つメンバーを取締役会に追加指名する予定だ。Dapper LabsのCEOであるRoham Gharegozlou氏は次のように語る。
「JamesとCAHの優秀なチームとの関係を拡大できること、また、今回のラウンドをリードし、我々にとって初めてとなる取締役会に参加できることにも興奮しています。Concept Art Houseは、デジタルコンテンツやNFTの分野でクリエイティブな力を発揮し続けるだろうという強気の予測に支えられたものです。このことは、UFCのデジタル・コレクタブル・エクスペリエンスをはじめとする多くのエキサイティングなプロジェクトでの協力関係からもよくわかります」。
限定品リセールプラットフォーム「Kream(크림)」が1,000億ウォン(約97億円)規模のシリーズ B 調達。去る3月には200億ウォン(約19億円)を調達、今回の調達を受けて累積投資額は1,400億ウォン(約136億円)で業界最高記録。調達した資金でモデル高度化、新規カテゴリ・ターゲットを拡大し、海外市場への進出のための人材招聘を計画。
特にウェブトゥーンは、Web 小説の分野 IP コンテンツ制作能力を持つスタートアップの投資家から大きな関心を集めている。ウェブトゥーンプラットフォームを運営する Topco(탑코)は昨年9月に創業以来最大の242億ウォン(約23億円)を調達。また、北米向けウェブトゥーンプラットフォームを昨年発表した Copin Communications(코핀 커뮤니케이션즈)は、4月と9月に2回の調達で305億ウォン(約30億円)を調達し、東南アジアなどグローバル市場攻略に着手した。
今年は、コンテンツの力量を強化しようとする大企業がスタートアップを買収したニュースもよく聞くようになった。ここでもウェブトゥーンと Web 小説プラットフォームは、最も人気のある分野だった。Kakao(카카오)は、ウェブトゥーンの Tapas Media(타파스미디어)と Web 小説の Radish を買収し、Naver は Web 小説プラットフォーム「Munpia(문피아)」、KT はオーディオコンテンツ「ミルリ=蜜里の書斎(밀리의서재)」などをそれぞれ自社に編入させ、新しい融合コンテンツを披露する計画を明らかにした。
Nakul Kundra 氏と Himanshu Sharma 氏が発案した Devnagri は、公用語(正確には指定言語)だけで22言語、方言を除いても260言語近くが話されているインドで、ユーザが自分の言語であらゆるコンテンツにアクセスできるようにすることを目指している。一般的にインドでは英語が通じるとされるが、英語を話すのは比較的 IT などの先進的な産業分野や高等教育を受けている人に限られ、コンシューマ向けのサービスを提供する企業が、全人口に隈なく情報をリーチさせるには英語だけでは不十分だ。
Devnagri は、ニューラル機械翻訳に機械学習とコミュニティを組み合わせて、翻訳をパワーアップさせている。その AI と人的翻訳の組み合わせにより、企業はいつでも、どの言語でも、コストを最大50%削減、翻訳時間を80%短縮することで、翻訳者の5倍のスピードで、事業を拡大することを可能にする。今回の資金調達を受けて、インドの二級都市や三級都市のエンドユーザにリーチできるレベルにまで、企業のローカル言語コンテンツの充実を支援する計画だ。