
出資や融資によらない、RBF(売上連動型ファイナンス)による資金調達サービス「Yoii Fuel」を提供する Yoii(ヨイ)は12日、シードラウンドで1億円を超える金額を調達したことを明らかにした。このラウンドはインクルージョン・ジャパンがリードインベスターを務め、農林中金イノベーションファンド(農林中金とグローバル・ブレインが運営)、個人投資家として横路隆氏(freee 共同創業者兼CTO)らが参加した。あわせて、インクルージョン・ジャパンから村上大輔氏を社外取締役に迎えたことも明らかにした。
Yoii は2021年4月、博報堂プロダクツを経て決済スタートアップ Omise に参画した宇野雅晴氏らにより創業。株式の希薄化が無く、連帯保証・担保無しで利用できる Yoii Fuel を2021年5月からクローズドベータ版として提供している。RBF による資金調達は世界的にも、アーリーステージの消費者向け直販ブランドや、e コマーススタートアップなどで人気を集めている、既存の方法に比べ資金調達が容易で、特に、サブスクや SaaS など定期的に売上が計上されるスタートアップでは、このスキームを利用しやすい。
RBF を扱うスタートアップとしては、カナダの Clearco が今年7月、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2をリードインベスターとして2億1,500万米ドルを調達したのは記憶に新しい。アメリカの Pipe はイギリスでもサービスをローンチ、このほか、イギリスの Uncapped、アイルランドの Wayflyer といったプレーヤーがいる。アジアでは、インドの Velocity が今年3月に1,030万米ドルをシード調達、シンガポールの Jenfi が今年8月に630万米ドルをシリーズ A 調達している。
via PR TIMES
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