米国で盛り上がる「ベビーテック」、VC総投資額は過去5年間で2.7倍に

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重要なポイント:Pitchbook のレポートによると、アメリカのベビー向けスタートアップの VC ディール数は2016年の32件から2021年は59件に増加し、過去5年間で総投資額は1億8,200万米ドルから4億9,100万米ドルへと約2.7倍に増加した。

詳細:赤ちゃんの授乳やおむつ交換、薬の服用のタイミングや昼寝の時間、日ごとの成長などを記録するアプリ「Huckleberry」は11月4日、Morningside Ventures がリードしたシリーズ A ラウンドで1,250万米ドルを調達したと発表した。同社の累計調達額は1,600万米ドルに達した。このアプリは179カ国で120万世帯が利用しているという。

  • 11月9日の Bloomberg の記事 によると、泣いている赤ちゃんを揺らして落ち着かせ、睡眠時間を増やすスマートバシネット(赤ちゃん用の簡易ベッド)「SNOO」を開発する Happiest Baby は、IPO を検討しており、評価額は約10億米ドルになる可能性がある。
  • 同じくスマートバシネットやベビーモニターを開発する Cradlewise も11月9日に、Footwork がリードしたシードラウンドで700万米ドルの調達を発表している
  • Pitchbook のデータによると、ベビーフードに関わるスタートアップや、オンラインで登録すると哺乳瓶やベビー服などのベビー用品サンプルが届く BabyList なども収益性の高い取引となっている。その他にも、オーガニック粉ミルクメーカー、スマートベビーモニター、ベビー服のマーケットプレイス、AI 睡眠トラッキング製品などが高額案件として挙げられている。

背景:元ヘルステックジャーナリストで、Omers Ventures のベンチャーキャピタリストである Christina Farr 氏は、次のように述べている。

ベンチャーキャピタルに女性や子を持つ親が増えたことで、ベビー用スマートデバイスや子育てアプリの資金調達が増えている。

  • さらに Farr 氏は家族のカレンダーやスケジュールを管理するアプリも、育児に関する記録アプリと同様に人気が高まると考えており、その理由として次のようにコメントしている。

仕事に関するスケジュールを整理するアプリやサービスはたくさんあるのに、家庭に関するスケジュール管理方法が少ないのはおかしいですよね。また、コロナ禍で育児と仕事の両立ができずに女性が大量に離職したことや、アメリカ政府の育児への補助が少ないことから、育児アプリもさらに成長することが見込まれます。

執筆:平理沙子(Risako Taira)/編集:池田 将

via  Axios

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