AIサービス開発のエクサウィザーズ、 東証マザーズに上場へ

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AI スタートアップのエクサウィザーズは19日、東京証券取引所に提出した上場申請が承認されたと発表した。同社は12月23日、東証マザーズ市場に上場する予定で、SMBC 日興証券と三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券が主幹事を務める。証券コードは4259。400万株を公募し、2,560万7,200株を売り出す。なお、オーバーアロットメントは280万株。

想定発行価格は1,050円で、時価総額はおよそ832億円になる。価格の仮条件は12月7日に決定し、ブックビルディング期間は12月8日から12月14日を通して実施される。最終的な公開価格決定日は12月15日。有価証券報告書によると、同社の2021年3月期における売上高は26億1,272万円で、経常損失は3億4,890万円、当期純損失は5億8,568万円。

エクサウィザーズは、ディー・エヌ・エーの上場を主導した春田真氏(現在はエクサウィザーズの会長)により2016年創業(当時の社名はエクサインテリジェンス)。リクルートホールディングス出身で同社のメディアテクノロジーラボ、Recruit Institute of Technology の所長を務めた石山洸氏が2017年にデジタルセンセーションの取締役 COO に就任、エクサウィザーズが2017年にデジタルセンセーションを買収したのを機に石山氏が代表取締役社長に就任した。

同社は、AIプラットフォーム「exaBase」事業は売上の86%を占め、個別企業を顧客とし、蓄積されたデータを用いたコンサルティング、アルゴリズム、ソフトウェアを開発・提供。また、大企業と協業し AI を活用した支援のほか、介護スタッフが音声で介護の様子を記録できるアプリなど自社開発サービスも手掛ける。企業との協業案件は年間300件超に上り、通信大手や銀行などのデジタルトランスフォーメーションも支援している。

株式の保有比率は、春田氏(10.64%)を筆頭に、エクサウィザーズの共同創業者でデータサイエンティストの古屋俊和氏(10.11%)、春田氏の運営する  VC 兼インキュベータであるベータカタリスト(10.03%)、INCJ(7.96%)、iSGS(7.85%)、D4V(5.74%)、取締役の坂根裕氏(5.45%)、石山氏(4.83%)などが続いている。

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