フィンテックスタートアップの Finatext ホールディングスは16日、東京証券取引所に提出した上場申請が承認されたと発表した。同社は12月22日、東証マザーズ市場に上場する予定で、大和証券が主幹事を務める。証券コードは4419。280万株を公募し、1,267万5,700株を売り出す。なお、オーバーアロットメントは232万1,200株。
想定発行価格は1,290円で、時価総額はおよそ628.9億円になる。価格の仮条件は12月3日に決定し、ブックビルディング期間は12月6日から12月10日を通して実施される。最終的な公開価格決定日は12月13日。有価証券報告書によると、同社の2021年3月期における売上高は27億5,137万円で、経常損失は7億5,761万円、当期純損失は10億1,256万円。
Finatext CEO の林良太氏は、東京大学経済学部卒業後、英ブリストル大学の Computer Science を経て、日本人初の現地新卒でドイツ銀行ロンドンに2009年入社。その後2013年より国内最大規模級のヘッジファンド大手 GCI に参画し。東京を拠点に GCI のグローバルビジネスを急拡大させた後、GCI のバックアップを受けて、2013年 Finatext を創業した。株式や FX の教育アプリ、モバイルアプリを使った FX や投信サービス、保険事業者向けのクラウドなど、各種のフィンテック関連サービスを提供している。
株式の保有比率は、林氏(38.12%)を筆頭に、au フィナンシャルホールディングス(12.78%)、ジャフコ(2つのファンドを通じ、合計12.47%)、東京大学エッジキャピタルパートナーズ(11.56%)、取締役 CFO/COO の伊藤祐一郎氏(3.59%)などが続いている。
<Finatext のこれまでの軌跡>
- 東大発のフィンテックスタートアップFinatextがM&A、経済データ解析のナウキャストを子会社化
- FinatextがFXのデモトレードアプリ「かるFX」をリリース、Yahoo! JAPANグループの「YJFX!」と共同
- フィンテックスタートアップFinatextが投信選びをサポートするサービス「Asset Arrow」β版をリリース
- 株予想アプリ「あすかぶ!」が企業とユーザ間のコミュニケーション可能な場へとリニューアル
- 注目のFinTechスタートアップFinatextが若年層の金融リテラシー向上に挑戦するアプリ「あすかぶ!」をリリース
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