AIライティングのGrammarly、評価額は130億ドル(約1.5兆円)に(1)

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Image Credit: Grammarly

カリフォルニア州サンフランシスコを拠点とし、AIを搭載したライティングアシスタントを開発しているGrammarlyは本日(訳注:原文掲載日は11月17日)、2億ドルの資金を調達したことを発表した。これにより同社の評価は投資後評価額で130億ドルとなる。このラウンドはBaillie Giffordがリードし、BlackRockが運用するファンドや顧客らが参加した。Grammarlyのグローバルヘッド・オブ・プロダクトであるRahul Roy-Chaudhury氏は今回の資金調達について、同社のテクノロジーをさらに発展させ、デジタルファーストの世界で人々のコミュニケーションを助けるための取り組みを加速させる ために使われると述べている。

企業がデジタル化を加速させる中、12億ドルを超えるAIライティングアシスタント市場は、2018年から2028年にかけて年成長率27.6%で成長すると予想されている。John Snow LabsとGradient Flowの調査によると、技術系リーダーの60%がGrammarlyのようなテクノロジーを有する自然言語処理の予算が2020年と比較して10%以上増加したと回答し、3分の1が30%以上増加したと回答している。Roy-Chaudhury氏は感染症拡大の影響が大きかったと本誌VentureBeatにメールで回答した。

「世界的な感染大流行は、私たちのコミュニケーション方法に大きな影響を与えました。学校や仕事など、すべてがリモートファーストにシフトしたことで、当社のようなデジタルコミュニケーション支援の必要性が高まったのです。パンデミックの影響で、人々はあらゆる種類の新しい接続環境や生産性向上のためのツールを使って遠隔地とのコミュニケーションを始めなければならなくなったのです」。

彼らのこれまで

ウクライナ出身の開発者、Alex Shevchenko(アレックス・シェフチェンコ)氏、Max Lytvyn(マックス・リトヴィン)氏、Dmytro Lider(ドミトロ・ライダー)氏らの発案により、Grammarlyは2009年にSentenceworksとして設立された。Lytvyn氏とShevchenko氏が盗用チェックのスタートアップ「MyDropBox」をBlackboardに売却した後に創業したもので、彼らの最初の製品の一つは、ユーザーがテキストを貼り付けることができる素朴なWYSIWYGエディタで、これがスペルや構文の提案をしてくれるアプリへと発展した。

2012年、Grammarlyはアカデミックな顧客層からより幅広い消費者市場へと軸足を移し、サブスクリプションプランを展開し、Facebook、Twitter、YouTubeへの広告掲載を開始した。2014年、GrammarlyはMicrosoft Office用のプラグインを発表し、文法チェックツールをOutlookやWordに統合した。また2015年には、ChromeとSafari向けにGrammarlyのブラウザ拡張機能をリリースしている。その後、Firefox用の拡張機能、Google Docs用のアドオン、iOSおよびAndroid用のメッセージ・メールスキャン機能付きGrammarly Keyboard、そしてMacOSおよびWindows用のデスクトップクライアントなどをリリースした。

現在、Grammarlyはエントリーレベルの英語のみのサービスであるGrammarly Premiumを月額30ドル(年額144ドル)で提供しており、企業向けのGrammarly Businessは1ユーザーあたり月額25ドルからとなっている。どちらのサービスにも、すべてのプラットフォームに対応したスタイルと語彙の推奨機能に加え、文の全面的な書き換えや、電子メール、文書、ブログに含まれる「怒り」(例:「攻撃的」、「苛立ち」、「興奮」)を識別するトーン検出機能が搭載されている。Grammarlyの広報担当者は2019年のインタビューでビジネスについてTechCrunchに次のように語っている。

「私たちのビジネスモデルはフリーミアムで、無料版のほか有料のアップグレード版であるGrammarly PremiumとGrammarly Businessを提供しています。Grammarlyがお金を稼ぐ唯一の方法はサブスクリプションです。つまり私たちは、広告を配信するなどのいかなる理由でもユーザーデータを第三者に売ったり貸したりすることはありません」。

10月現在、Samsung Keyboardが搭載されているSamsung製のスマートフォンはGrammarlyのスペルチェック技術の恩恵を受けることができる。ただ、Grammarlyの文章提案機能はSamsung Keyboardで利用できるが、プレミアム機能を利用するにはサブスクリプションが必要になる。

「将来に向けて重要なコミュニケーションのサポートを拡大するために、最新の製品である『Grammarly for Windows and Mac』を発売します。これはMicrosoft PowerPointやSlackのネイティブアプリなど、人々が文章を書くより多くの場所で、Grammarlyのリアルタイムなライティング支援を提供するための大きな一歩となるでしょう。効果的なコミュニケーションとビジネスパフォーマンスを気にするビジネスリーダーが増えたことで、私たちはGrammarly Businessへの需要の高まりに応える準備ができました」(Roy-Chaudhury氏)。

(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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