医療向け画像処理やXRのHoloEyes、医薬品卸売最大手メディパルHDから資金調達

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CT や MRI で得られた三次元画像情報を Holoeyes のクラウドサービスにてアプリ化し、ヘッドマウント ディスプレイを介し仮想空間と現実空間で、医師と医療者が診療やカンファレンスを行う様子。
Image credit: HoloEyes

医師向けの手術シミュレーションコンテンツなど、医療分野に特化した画像処理や XR 事業を展開する HoloEyes(ホロアイズ)は5日、医薬品卸売最大手のメディパルホールディングス(東証:7459)の CVC(通称 MEDIPAL Innovation Fund、メディパル HD と SBI インベストメントが運営)から資金調達したことを明らかにした。調達金額は非開示。今回の調達と合わせ、メディパル HD と HoloEyes は業務提携も行う。

今回のラウンドは、2019年4月に実施したシリーズ B ラウンド(執筆時点では、シリーズ A のフォローオンと表現していた)のエクステンションだ。メディパル HD は新規事業の取組みのひとつとして、デジタル・ヘルスケア・プラットフォームの構築を掲げており、HoloEyes は提携を通じ社会実装のより一層加速を狙う。HoloEyes は、調達した資金を使って、システムや事業基盤の拡張ならびに人員の拡充を行う。

HoloEyes は2016年10月、アプリ開発者の谷口直嗣氏(CEO 兼 CTO)、外科医で複数の大学で客員教授や准教授を務める杉本真樹氏(取締役 兼 COO)、AllAbout のプロデューサーや APPLIYA の COO などを務めた新城健一氏(取締役兼 CSO)らにより設立。医療用画像処理ソフトウェア「Holoeyes MD」、非医療機器の「Holoeyes XR」、遠隔カンファレンスができる「Holoeyes VS」などの医療支援サービス、医療従事者の教育支援サービス「Holoeyes Edu」を提供している。

MEDIPAL Innovation Fund は今年3月に組成した100億円規模のファンドで、AI、ブロックチェーン、フィンテック、IT、バイオ・ヘルスケア、環境エネルギー分野などの次世代の成長分野に投資している。今年9月には手術支援ロボットのリバーフィールドに出資しており、今回の HoloEyes への出資は同ファンドから2例目の出資案件となる。

via PR TIMES

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